関連の政策が実施され、施設が整うにつれ、中国人観光客の間で「一帯一路」(the belt and road)沿線諸国への旅行意欲がどんどん高まっている。中国新聞社が伝えた。
旅行予約サイト驢■■旅遊網(■は女へんに馬)が9日に上海で発表した「2017年『一帯一路』海外旅行趨勢報告」のデータによると、16年に中国から「一帯一路」沿線諸国に旅行した人の数(のべ人数)は15年の2.7倍に増え、海外旅行全体の増加率を上回った。
同報告は、「東南アジア地域が地理的な優位性、および質の高い観光資源により、今のところは『一帯一路』沿線諸国で最も人気のある海外旅行先となっている。また、ロシアや中欧・東欧といった目新しい旅行先の増加ペースが速く、将来は中国人観光客の新たな人気旅行先になるものと期待される」と指摘する。
旅行サイトQunar.Com(去▼児、▼は口へんに那)が旅行データの分析を踏まえて発表した「『一帯一路』沿線旅行熱ビッグデータ報告」も、こうした見方を裏付ける。
同ビッグデータ報告によると、中国人観光客は「一帯一路」に沿って世界中を旅しており、過去約3年間に、沿線諸国への旅行意欲は最高で4倍ほど高まったという。
「一帯一路」の呼びかけが実施に移された後、査証(ビザ)申請の利便性、直行便の開通、航空便の増加などを受けて、中東、西アジア、北アフリカといったこれまであまり人が行かない、それほど人気のなかった旅行先が、中国人観光客に向かって大きくドアを開くようになった。
同ビッグデータ報告によると、ここ3年ほどの間い、アラブ首長国連邦(UAE)への旅行意欲は132%上昇し、トルコは106%上昇し、エジプトは145%上昇したという。またこれまでよくテレビ番組「動物の世界」で見たケニアは、今や旅行意欲の上昇率が66%に達した。
中国国家観光局の予測では、第13次五カ年計画期間に、中国は「一帯一路」沿線諸国に観光客のべ1億5千万人を送り込み、2千億ドル(約22兆7420億円)の観光収入をもたらすと同時に、沿線諸国から観光客のべ8500万人を受け入れ、観光収入約1100億ドル(約12兆6081億円)を獲得するという。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年5月10日
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