国家発展改革委員会と浙江省の寧波(ニンポー)市政府は10日に北京で、海上シルクロード貿易指数を発表した。この指数は海上シルクロード沿線諸国に参考になる情報や情勢判断を提示するものであり、各国政府が「一帯一路」(the belt and road)イニシアティブの実施効果を評価し政策調整を行うための重要な根拠となるものでもある。
同委の王暁濤副主任は、「海上シルクロード指数は国際水上輸送や貿易市場の全体的発展水準をはかり、国際水上輸送と貿易市場の変化状況を反映する指数体系であり、輸出コンテナ運賃指数、水上輸送経済指数、海上シルクロード貿易指数など一連の指数とともに全体を構成する。海上シルクロード指数が発表されたことで、海上シルクロードの指数体系がさらに豊富になり、『一帯一路』建設実施の成果をはかる新たな指標が加わることになった」と話す。
海上シルクロード指数は世界で通行する発展指数の計算方法によって算出され、速報値と確定値を統合した発表形式がとられている。速報値は予測値であり、確定値は税関総署が該当月の輸出入貿易データに基づいて算出したものだ。基準となる月は2015年3月で、基準点は100。統計によると、今年第1四半期(1~3月)には、中国と「一帯一路」沿線諸国との貨物貿易の規模が拡大を続け、このうち海上シルクロード沿線諸国への輸出は9376億元(1元は約16.5円)に上り、前年同期比15.8%増加し、同期の輸出全体の28.2%を占めた。沿線諸国からの輸入は7177億元で同42.9%増加し、輸出全体の25%を占めた。
海上シルクロード指数は「一帯一路」建設推進作業指導チーム弁公室の統括調整と指導の下で、発展改革委と寧波市政府が寧波水上輸送取引所などの関連機関を組織してとりまとめられた。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年5月11日
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