中国が提唱するシルクロード経済圏構想「一帯一路」に関する国際フォーラムが、14日から2日間の予定で開かれる。
中国商務部の銭克明副部長は10日、フォーラム開催期間中に中国が「一帯一路」沿線20カ国と自由貿易区の構築を推進する方針だと明らかにした。
銭副部長は中国国務院新聞弁公室が同日開いた記者会見に出席し、「中国はこれまでに22カ国・地域と自由貿易協定を結んだ。このうち、ASEAN(東南アジア諸国連合)やパキスタン、シンガポールとの二国間ベースの協定を含め、自由貿易協定(FTA)を結んだ「一帯一路」沿線国は11カ国に上った」と述べた。
銭副部長は、フォーラム開催期間中に、中国はグルジアと自由貿易協定を結ぶ運びで、モンゴルとも協定締結に向けてフィジビリティスタディ(事業化採算性分析)を共同で開始すると明かした。
沿線20カ国との自由貿易区の構築について、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)、中東・アラビア湾岸地域の湾岸協力会議(GCC)、モルジブ、スリランカ、イスラエルとの間の自由貿易交渉や、ネパール、バングラデシュ、モルドバなどとの協定締結に向けたフィジビリティスタディの共同実施などを進めているほか、パキスタン、シンガポールとの協定の高度化交渉を推進するとしている。
このほか、中国はアジア太平洋自由貿易協定のもと、インド、スリランカ、バングラデシュ、ラオスの「一帯一路」沿線4カ国との間で4回目となる関税引き下げ交渉を終え、実施に向けた準備を進めていると述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月12日
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