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「老舗」から「上位100ブランド」まで 中国ブランドの真面目

 

国務院はこのほど通達し、2017年から毎年5月10日を「中国ブランドの日」にすることに同意した。老舗ブランドの「中華老字号」から、最新の動向を示す「中国ブランド上位100」まで、中国ブランドは伝統を継承し、革新を進める中で絶えず発展を遂げ、モデル転換とバージョンアップを経て世界に打って出ている。初の中国ブランドの日にあたり、中国ブランドの魅力をみてみよう。

▽無形文化遺産登録が老舗企業をたくましくする

2008年3月、商務部(商務省)、国家発展改革委員会などの部・委員会が「老舗の発展の保護と促進に関する若干の意見」を共同で下達し、一定のブランド影響力と市場での認知度を備えるが、発展において困難を抱える一連の老舗企業を支援し、技術改良を進め、文化的価値を発掘し、新たな成長源を育成する必要があるとの見方を打ち出した。「中華老字号」のプレートや無形文化遺産への登録が老舗ブランドに新たな成長源を与えてはいるが、100年にわたり受け継がれてきたブランドの生命力がつまるところどこにあるかといえば、やはり長い試練や経験を経た制作・製造技術にこそある。漢方薬の老舗・同仁堂の昔からの教えにある通り、「炮製(製剤過程)はどんなに繁雑でも手を抜いてはいけない、風味のためにはどんなに高くなっても必要な材料をカットしてはならない」だ。

これらの老舗ブランドは政策による保護と時代とともに進む革新により、今もなお強い生命力と競争力を備え、業界のリーダーになっているものもある。2016年の中国老舗ブランドバリューランキングでは、青島ビールが357億9千万元(約5896億2千万円)で1位の栄冠に輝いた。

中国ブランド上位100からみる需給構造のバージョンアップ

2014年から2017年にかけての中国ブランド上位100ランキングをみると、中国の需給構造がバージョンアップしていることがわかる。供給側をみると、食品産業、工業製造業が供給構造に占める割合が目立って低下し、科学技術産業、観光産業、小売産業、医療介護産業の割合が著しく上昇している。需要側をみると、食品消費の割合が低下する一方で医療介護消費の割合が上昇している。

 

ランキングトップ10位入りした中国ブランド上位100をみると、伝統的工業は新興の科学技術産業にその座を明け渡しつつあり、科学技術が中国経済の新たな駆動力になり、「インターネットプラス」も新しいタイプの小売産業を大いに輝かせている。これと同時に、ランキングトップ10位入りしたブランドの所属産業や所有形態がますます多様化しており、その背後には中国経済の市場化改革の成果や市場の活力の具現化といったことがある。

革新が駆動する発展戦略が推進されるのにともない、中国は今、製造大国から創造大国へとモデル転換しつつあり、ますます多くの中国ブランドが海外に進出し、エネルギー、電気通信、製造業から、メディア、インターネット産業まで、世界ブランド500社番付に名前を連ねる「中国チーム」も急速に拡大し発展している。

中華老字号は100年に及ぶ継承の歴史の中で守り抜いてきたものがあり、継承の中で絶えず革新を試み、誠意を重んじて慎重の上にも慎重を期し、卓越した品質を追求してきた。ブランドの新星たちは上位100に名を連ねるにあたってそれぞれに得意分野があり、安定しつつ新しいことにチャレンジし、人材を活用し、サービスを重視し、誠意を大切にし、責任を果たしてきた。老舗でも上位100企業でも、各社ホームページの企業文化を紹介するページをみると、革新、誠意、卓越、進取という共通の価値観が中国ブランドのいつまでも色あせない真面目だということがわかる。

(編集KS)

「人民網日本語版」2017年5月19日

 

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