私の留学生活

池田直文さん

現地での学生生活が始まって二週間経った頃、心の中は不安になっていた。一つ目に広州は方言のきつい地方であること。授業中先生と生徒たちが話す言葉以外は何もわからなかった。もう一つは天候の問題である。この辺りは一年を通してあまり夏と変わりがなく、また湿度もとても高いのである。

それに、私はとても寡黙である。性格がとても内向的であるということだ。ある交流会に参加したとき、私は自己紹介と簡単な一言、二言だけしか話せなかった。ぎこちなく、穴があったら入りたい気分だった。その夜はやけ酒をあおった。酒を飲みながらポタポタと涙を落した。しかし私の中では絶対に自分を変えてやる、何人かよい友達をつくるとかたく決心した。このとき私は数日後に中国人学生と知り合うことになるとは思いもしなかった。

ある放課後私は新聞を買いたくなった。自分の興味関心と読解力を高めるためである。私は鞄を寮に置きそれから学校の購買部へ行った。私は新聞を3つ持ってレジでお金を払っているとき、レジで働く１人の女子学生が日本語の教科書を読んでいた。そこで私は日本語で彼女に質問をしてみました。「難しいですか？」彼女はとてもびっくりしました。なぜなら初めて日本人に出会ったからである。私たちは30分も経たないうちに友達になりました。それから彼女は私に自分の先生を紹介したいと言ってきました。数週間後私はついにその先生に会った。彼は大学院生である。彼は数年間ずっと努力して日本語を勉強してきた。しかし、彼もまたこれまで日本人に会ったことはなかったのである。まず、私たちは簡単な話題から話しはじめた。それからいろいろな話題を彼と一緒に語り合った。例えば、日本と中国の文化について、日中両国の異なる風習などである。あるときは中国語で話し、またあるときは日本語で話した。

彼と語り合った話題の中でも忘れられないのが将来の問題についてである。私の将来の夢は研究者になることです。大学に入学してから私はその夢を実現するためにずっと努力している。しかし、一部の日本人大学生たちには将来の夢がなく、そのため大学4年生になって後悔をするのである。彼らは時間があると勉強ではなくスマートフォンで遊んでいる。私は中国人学生に対して１つのイメージがある。それは、朝晩にかかわらず学生たちは真面目に教科書を暗唱するか自主学習をしているというイメージである。私は彼にこのイメージが本当なのか聞いてみた。私は言った「中国人学生は毎日勉強しているから彼らにはきっと将来の夢があるでしょう。日本人学生とは全然違う気がする。」彼は答えた「そうとは限らないね。中国人学生も勉強しない人は多いよ。学生たちは今勉強していることは使えないと思っているから。このような考え方はとても悪い。私たちは自ら学んで将来の夢をかなえるべきだ。」彼の話は私にとって意外であった。そしてまさか私たちは共通する問題を発見するとは思わなかった。この話題を話していく中で日本人学生と中国人学生との間にある問題はおよそ同じであることがわかったのである。つまり、大学生は勉強に対する積極性に欠け、しかも自分の将来について自信がないのである。大学生活は人生の中で最も自由な時間の１つである。このような日々を無駄にできるだろうか？私は今回の留学も自分の将来の夢をかなえるための１つの方法であると考えている。留学では自分を変えることができ、また考え方の異なる人々と交流することで自分を高めることができるからである。もしあなたが中国留学へ行くならきっと特別な将来の夢を見つけることができる。

この留学生活で得たものはとても多い。１つ目は自分を変えることができたこと。中国人学生との交流を通して私は自ら行動する人に変わることができた。２つ目は中国人の友達と多くの物事について話し合うことができたからである。留学生活中に知り合った友達と先生方に感謝しています。彼らの助けがなければこの素晴らしい留学生活はなかった。最後に私が心にとめている２つの言葉を紹介します。「自分の力で物事を行う」と「全ては基礎からはじまる」。私はこの２つの言葉は成功するためのキーワードであると考える。私は挑戦を続け、前進し続ける。