今年の端午節(端午の節句、今年は5月30日)の連休には、全国の休日観光市場が需要供給ともに旺盛で、運営状況も安定していた。国家観光局データセンターの総合的な予測によると、同連休期間に全国で受け入れた観光客はのべ8260万人、観光収入は337億元(約5470億円)に達した見込みで、次のような注目点がみられたという。新華社が伝えた。
特色をもった小鎮の観光や都市のレジャーエリアに人気があり、観光地だけでなく目的地を総合的に楽しむ全域観光の流れが顕在化した。ここ数年、全国の観光産業は全域観光戦略に力を入れており、観光地を旅するモデルから目的地を総合的に旅する全域観光モデルへの転換を推進している。中でも、観光地として人気がある小鎮、都市エリアでの集合的文化体験、観光サービス、リゾート・レジャーなどさまざまな観光の機能を生かし、小さな空間に革新発展の大きな戦略を盛り込むことが、全域観光発展の先頭を走るモデルとなり、また端午節観光市場の注目点になった。
民俗に親しむ旅、科学技術に触れる旅、シルクロード文化に浸る旅などに人気があり、「観光+」の流れが確定的なものとなった。同連休期間中、全国各地で楽しく遊べ、参加して自ら体験できる「観光+」商品が打ち出され、観光客は選択肢が一層豊富になるとともに、心ゆくまで連休を楽しむことができた。
「観光+民俗」も大人気で、古代の詩人・屈原をしのぶ、ドラゴンボート競争、ちまきを味わうなど、さまざまなテーマの民俗ツアー商品、古鎮ツアー商品、お参りツアー商品が売り上げを伸ばした。「観光+科学技術」商品も人気が上昇した。今年の連休は6月1日の国際子供の日に近いこともあり、ポピュラーサイエンスと観光が結びつき、観光客はリラックスしながら、遊びを通して科学文化的知識に触れ、楽しみながら科学を学んだ。「観光+文化」も融合発展し、一連の新たな観光業態を生み出した。
今年の連休は家族旅行、親子旅行が主流になり、旅行によって生活が一層豊かになった。国際子供の日に近いことから、前倒しして家族で連休を過ごそうというのが家族イベントの主要原動力になり、娯楽施設が整い、移動の距離と時間が短く、砂遊びや水遊びができる観光スポットに人気が集まった。海洋公園、動物園、テーマパークは予約がいっぱいで、入場した観光客たちは楽しく語り合い、笑顔を輝かせながら、幸せな時間を過ごしていた。
有給休暇を利用して「休みをつなぎ合わせて」出かける人もおり、欧州観光が急速な伸びを示した。出入国団体システムによれば、連休中の海外観光客数はのべ271万人で、前年同期比7.2%増加した。有給休暇を利用する人が多く、5月31日~6月2日の3日間に有休を取り、5月28~30日の連休の3日間と週末の2日間を合わせて8日間の長期旅行に出かけるという人が大勢いた。
目的地をみると、海外旅行では遠距離の目的地も歓迎され、ロシア、タイ、イタリア、ベトナム、フランス、マレーシア、ドイツが上位に並んだ。欧州観光が繁忙期に入り、観光客数が急増した。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年5月31日
|