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海外投資家、中国の市場開放政策の強化に注目

 

現在、中国の金融リスクへに対する防御・解決政策と国内経済構造及び金融市場に対する調整政策が海外投資家の間で熱い関心をよんでいる。当面の中国市場と世界のその他の地域の市場は互いに連関しながら、不断にその影響力を拡大している。海外投資家は中国市場のさらなる開放とリスク駆除の安定した展開を楽観視しており、将来において、中国の市場改革のもたらす新しい商機に深く参与出来ることを期待している。

ユービーエス グループ(UBS)財富管理投資総監事務局が先日発表した「最新機関投資家の観点」によると、現在の世界の製造業と大口商品市場の転換期において、中国資本市場は日増しに全世界金融体系の中に溶け込んでいる。中国の世界市場における影響力はまさに大きくなっている。海外投資家が中国の債務のレベル、シャドウバンキングおよび政策の方向性に対して心配をしており、その投資ポートフォリオの中で中国の配分比例はなお不足しているにも関わらず、この状態は変化しつつある。

中国政府は最近、海外投資家にさらに有利な他項目にわたる新政策を発表した。そのうち、海外投資家が高度に関心を寄せているのが市場開放政策である。

フランスのパリ銀行の最近の研究成果によると、中国人民銀行の「債券通(域外資本に対して、域外での大陸部債券の購入を認める措置)」に関する決定は、海外投資家が中国債券市場に参加するのに新しい機会を提供した。

これ以前、中国銀行間市場の直接投資ルートはすでに多くの海外参加者を引きつけた。4月末までに、60以上の海外中央銀行、超主権ファンドや政府系ファンドと247に及ぶ海外の大型機関投資家が上述のルートを通して、中国銀行間市場に8300億元を投資した。将来、「債券通」はさらに中小の海外投資家の需要を満足させると同時に、中国政府債券が世界債券基準指数体系に組み入れられるのに有利である。

ユービーエス グループ(UBS)財富管理投資総監事務局は、「深セン・香港通」と「上海・香港通」の開通は国際化された香港証券取引所と上海証券取引所及び深セン証券取引所の間での資金の自由な流動を可能にする。中国の外資の国内資本市場への参入への規制の緩和は、指数算出会社であるMSCIが再度中国のA株を世界基準指数に組み入れるのかどうかを決定するのを促す。これは多くの海外投資家が中国の資産に投資するのに重要な目安を提供する。

上述の市場の開放は中国市場をさらに国際市場と連結させ、海外投資家の最近の中国資本市場の脱レバレッジ化の進展への高度な関心を引き寄せる。英国スタンダードライフ社世界政策総監、アンデル・ミリゲン氏は中国政府の脱レバレッジ化と過度の流動性排除に対して積極的な肯定の意を表明し、将来、相対的にゆっくりとして、妥当な進度でこの過程を推進することを期待している。

ユービーエス グループ(UBS)は、中国は現在一歩一歩関連する政策の引き締めを行っている。しかし、世界市場の反応は明らかに以前よりも良い。中国資本流動性の安定化によって投資家は中国が有効に経済を調整することができるとますます確信するようになった。将来、多くの人が中国経済の趨勢と関連する政策の変化に注意するであろう。

中国市場は日増しに開放の度を高め、国内改革も推進を加速する過程にある。中国の成長産業への参与はさらに容易になり、中国の発展はさらに新しい機会をもたらすであろう。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月1日

 

 

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