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勢い盛ん「ペット経済」 2020年は2千億元産業に

 

ペットのための美容サービス、ペット専用のカート、ペット用スパ、ペットの学校……消費のバージョンアップと高齢化にともない、中国は今、「ペット経済」が黄金時代を迎えている。「経済日報」が伝えた。

「人類は都市化が進めば進むほど、ますます自然から離れていき、人類の暮らしにおけるペットの重要性もいや増す」。李鵬氏の著作「ペットの歴史」には、ノーベル賞医学生理学賞を受賞した動物行動学の泰斗コンラート・ローレンツのペット産業の発展に対するこのような見方が紹介されている。世界的にみて、都市化のレベルの向上、可処分所得の増加、高齢化の進行といった問題がいずれもペット産業の勃興発展を後押しする。統計によると、2015年の世界ペット市場の規模はすでに1050億ドル(約11兆6498億円)に達し、前年比増加率は5.32%に上り、過去5年間の複合年平均増加率は5.06%だった。

ペットフェアアジアで発表された「2016年中国ペット産業白書」によると、中国でペットを飼っている人は主に北京市、上海市、広州市に分布し、35歳以下の1980年代生まれ(80後)と90年代生まれ(90後)が中心で53.9%を占める。中国ペット産業(食品、用品、医療ケアサービス、日常的ケアサービス)は10年から高速発展段階に入り、15年のペット市場の規模は1千億元(約1兆6345億円)に達し、20年には2千億元(約3兆2690億円)を超える見込みだ。10~20年の複合年平均増加率は32.8%に達することが予想される。

ペット産業はプレ爆発的発展期を迎えたが、爆発点はまだ見えてこない。原因は質の高い供給が不足していることにある。ペット関連企業・巴士寵物の創業者で最高経営責任者(CEO)の呉雅輝氏によると、「現在の中国のペット関連メーカーは垂直統合レベルが低く、品質がバラバラで、市場での影響力が小さい。国内ペット産業は粗放型に過ぎ、これが質の高いサービスや商品を提供できない直接的な原因だ」という。

ペットフードの場合、米国のペットフード産業に比べて中国のペットフード企業は集中化レベルが極端に低い。15年のペットフード市場の売上高上位10メーカーのうち、中国企業は7社あり、各社の市場シェアはどこも6%に達していない。

実際には、国の関連規定により、ペットフードは輸入時に多くの制限を受けるし、海外メーカーが中国でペット医療ケアサービスを展開するのは難しい。中国企業はチャンスをつかまえるべきだ。最新のオンライン技術を利用して、オフライン小売事業のモデル転換・バージョンアップやメーカーの製造の最適化を達成するにはどうすればよいかが、目下、産業全体で突破しなければならない重要ポイントだといえる。(編集KS)

 

「人民網日本語版」2017年6月1日

 

 

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