交通運輸部科学研究院はこのほど、自動車シェアリング運営会社と共同で『中国一線都市自動車シェアリング使用分析報告』を発表した。報告によると、北京市内のシェア自動車1台の1日あたり使用回数は5.1回、1回あたりの走行距離は20キロでマイカーの4倍以上である。使用が集中する時間は平日の18時から21時。

中国の自動車免許保有量は3億枚を突破したが、マイカー保有台数は1億台以下で、免許を持っているが自動車を持っていない人は増えている。北京市だけでも、100万人以上がナンバープレートの抽選に参加している。そのほか、駐車難や駐車コストの上昇も一線都市の自動車保有者の外出における大きな問題になっている。2016年末時点で、中国の一線都市では5564台分の駐車場が不足しており、都市部の駐車問題が浮き彫りになっている。

同報告は自動車シェアリング運営会社のビッグデータをもとに、中国交通運輸ビッグデータ応用センター、交通統計情報・経済運行分析技術実験室の統計を合わせ、中国の一線都市の自動車シェアリングの運行状況と今後の動向を全面的に分析したものである。

「中国網日本語版（チャイナネット）」　2017年6月5日