「一帯一路」(the belt and road)国際協力サミットフォーラム後初の外遊で、習近平国家主席はシルクロード経済ベルト首唱の地を再訪する。新華社が伝えた。
習主席はカザフスタンのナザルバエフ大統領の招待で、7日から10日にかけて同国を公式訪問し、上海協力機構(SCO)の加盟国首脳理事会第17回会議及びアスタナ国際博覧会(EXPO 2017 ASTANA)の開幕式に出席する。3回目のカザフスタン訪問、5年続けての上海協力機構サミット出席。習主席の今回の中央アジア訪問は、中国とカザフスタンの友好に着眼し、ユーラシア地域協力に尽力する、「一帯一路」共同建設の模範を示す旅であり、周辺運命共同体を築く実務の旅だ。
■相互信頼を強化し、中国カザフの友好を深化
2013年9月、習主席は就任後初のカザフスタン訪問で、中国カザフ関係が勢いよく発展する新時代を開いた。それから3年余りで、両国の包括的な戦略的パートナーシップは飛躍的発展を遂げた。両国はすでに相互信頼・ウィンウィンの、安危を共にする運命共同体、利益共同体となっている。
現在、カザフスタンは中国にとって中央アジア最大の貿易パートナー、ユーラシア地域で最大の対外投資対象国であり、「一帯一路」共同建設、国際生産能力協力における重要な協力パートナーでもある。両国は経済・貿易など伝統分野の協力を深め続け、イノベーション、科学技術、クロスボーダー物流などの協力を勢いよく興し、人的・文化的交流を日増しに活発化し、伝統的友情を一層深めている。
訪問期間、習主席はナザルバエフ大統領と会談し、共同記者会見に臨むほか、協力文書の調印に立ち会う。双方は戦略調整を強化し、互恵協力を深め、包括的な戦略的パートナーシップのより高い水準、より深いレベル、より広い領域への邁進を推し進める。
■提案を示し、上海協力機構の発展を先導
ユーラシア地域協力における上海協力機構の役割の高まりにつれ、年に1度の上海協力機構サミットへの世界の注目も高まっている。今回のアスタナサミットには加盟国の拡大、中国の提案という2つの大きな注目点がある。
2015年の上海協力機構ウファサミットで、インドとパキスタンの加盟手続きが始まった。今回のアスタナサミットで両国は正式に加盟国となる。初の加盟国拡大によって、上海協力機構は世界で最大の面積、人口、潜在力を擁する地域国際機構となる。
現在、国際・地域情勢は不安定化要因と不確定要因が際立ち、上海協力機構の発展は新たな試練に直面している。サミット会期中、習主席は各国首脳と新情勢下の危険・試練に連携して対処し、共同の安全・安定及び発展・振興を促進する新たな構想、新たな措置を踏み込んで検討する。上海協力機構協力の重要な先導者、推進者である中国の指導者が、上海協力機構の発展と協力についてどのような提案を示すかが、ことのほか注目される。
■協力を図り、「一帯一路」を共同建設
中国カザフ協力は「一帯一路」協力の模範である。中国の張喜雲元駐カザフスタン大使によると、習主席が「一帯一路」国際協力サミットフォーラム後初の外遊でカザフスタンを訪問するのは、「一帯一路」建設におけるカザフスタンを始めとする中央アジア地域の役割を非常に重視していることの表れだ。
カザフスタンを始めとする上海協力機構加盟国は「一帯一路」国際協力サミットフォーラムにハイレベル代表団を派遣して、中国のイニシアティブへの参加の熱意を示した。キルギスの外務次官は「一帯一路」について、中央アジア地域に新たな発展の空間と将来性を開き、上海協力機構加盟国間の多国間協力の拡大にプラスだと考える。
実際、「一帯一路」協力イニシアティブと上海協力機構地域協力制度は互いにチャンスであり、連動して発展する。上海協力機構は「一帯一路」建設をユーラシア経済連合の構築など地域協力イニシアティブ及びカザフスタンの「ヌルリ・ジョーリ」(明るい道)など加盟国の発展戦略と連結する重要な場だ。
アスタナサミット会期中、習主席は関係国首脳と「一帯一路」の枠組での実務協力を深め、周辺運命共同体を共同構築する措置についての話し合いを進める。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年6月7日
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