新疆ウイグル自治区阿勒泰（アルタイ）発阿克蘇（アクス）行きK9772/3号列車が10日午前9時、約680人の乗客を乗せてアルタイ鉄道駅を出発した。この列車は、北阿（北屯-アルタイ）鉄道開通後に走行した最初の列車であり、アルタイ地区の列車未開通の歴史は幕を閉じた。新疆日報が伝えた。

奎北（奎屯-北屯）鉄道の延長ラインである北阿鉄道は北屯市駅を始点とし、北屯鎮を経由して、エルティシ川（額爾斉斯河）とクラン川（克蘭河）を跨ぎ、アルタイ市に繋がる。沿線には、巴里巴蓋駅とアルタイ駅の2駅が設けられ、3年におよぶ建設期間を経て完成した。

乗客の于国新さんは、「長年待ち望んでいた鉄道が、とうとう故郷の地であるアルタイにやって来た。今後は、ウイグル南部さらには内陸部への移動が、各段に便利になるだろう。これまでは、ウルムチからアルタイに戻る際、まず鉄道で北屯市まで行き、さらにそこから1時間ほど車に乗らなければならなかった」と話した。

北阿鉄道のテスト運営が始まった後、アルタイ市からアスクやカシュガルへの直通列車を利用することが可能となり、アルタイから自治区内の各地州市、あるいは内陸部の省・市・自治区への移動所要時間が大幅に短縮された。これにより、アルタイ地区の各民族の人々に、スピーディかつ効率的な交通手段が提供されただけでなく、北ウイグル地区の鉄道ネットワーク配備の改善やアルタイ地区における交通運輸環境の改善、新疆全体の観光業発展の牽引、地域社会経済発展の促進に対しても重要な意義がもたらされた。

また、鉄道整備計画によると、アルタイ駅-富蘊（コクトカイ）-准東を結ぶ路線（阿富准鉄道）の敷設も予定されている。将来的には、奎屯（クイトゥン）-アルタイ鉄道が主に旅客運送を担い、計画中の阿富准鉄道が主に貨物輸送を担当し、2路線が旅客運送と貨物運送をそれぞれ受け持つ形で、新疆北部の鉄道環状線が形成される。この計画は、地域の「東西接続・南北延伸」を核とした総合交通ネットワーク配備を構築し、観光中継都市を建設し、沿線の鉱物資源都市の開発とアルタイ地区の経済発展を促す上で、極めて重要な役割を果たすとみられる。

アルタイ地区発展改革委員会党組織の劉紅梅書記は、「北阿鉄道の開通によって、アルタイ市が『ウルムチ10時間生活圏』に組み入れられるための有利な条件が整った」と指摘した。（編集KM）

「人民網日本語版」2017年6月13日