中独ハイレベル安全対話の初会合が13日に北京で開催された。双方はテロ、不法移民、組織犯罪の取締りで実務協力強化の具体的行動を取ることを決めた。中国EU関係、テロ対策、安全問題の専門家は取材に「今回の中独対話の成果は、中国が対外安全協力において『特色ある新たな道』へ歩み出したことを物語っている。今後の協力では、さらに多くの国が非伝統的安全保障問題における『ダブルスタンダード』を捨て去り、よりスムーズで実効性ある協力を推し進めるべきだ」と指摘した。中国新聞社が伝えた。
今回の対話で双方はテロ対策、国際組織犯罪取締りなどの協力及び国際・地域安全保障問題について踏み込んだ意見交換をし、幅広いコンセンサスに達し、今後の協力の方向性を決めた。また、テロ、不法移民、組織犯罪の取締りで実務協力強化の具体的行動を取ることを決めた。さらに次回対話を来年ベルリンで行うことを決定した。
中国現代国際関係研究院のテロ対策問題の専門家、李偉氏は「最近、在外中国人の安全に関わる事件が起き、欧米諸国の民衆も安全上の問題に頻繁に遭っている。これは各国の安全協力強化の必要性を一層浮き彫りにした。各国は各自の伝統的安全保障の尊重を踏まえ、非伝統的安全保障協力を踏み込んで展開するべきだ。この方面の協力の余地は大変大きく、中国と外国の様々な安全対話の場で努力し、各国民の利益をより良く保障することができる」と指摘した。
専門家はテロ対策を例に「以前は一部の国の政治的『ダブルスタンダード』が対テロ協力の相対的遅滞を招いてきた。だがここ数年はブレークスルーが続いている。例えば英国は『東トルキスタン』組織をテロ組織のブラックリストに入れた。これはコンセンサス形成の第一歩であり、双方は共通の安全上の脅威を確立して初めて、さらなる協力が可能になる」と指摘した。
中国国際問題研究院欧州研究所の崔洪建所長は「今後、欧米のさらに多くの国が非伝統的安全保障問題におけるダブルスタンダードを捨て去り、共通の安全上の脅威の確認を進め、協力を具体化することを希望する」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年6月14日
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