中国鉄路総公司が開発を担当した、完全に独自の知的財産権を持つ世界先進水準の中国標準動車組(新型高速列車)が、北京で正式にお披露目された。同列車は「復興号」と名付けられた。復興号は本日、京滬高速鉄道両端の北京南駅と上海虹橋駅より双方向で初運行する(列車番号はG123、G124)。Wi-Fiをフルカバーし、トンネル通過時の耳の違和感を和らげ、異なる照明環境を提供する。復興号の初の体験者は、かつてない乗車の感覚を味わうことになる。
全車両でWi-Fiフルカバー
照明の調節も可能
復興号は本日より京滬高速鉄道の双方向で初運行する。乗客はかつてない乗車体験を楽しむことになる。
復興号の車両内はWi-Fiフルカバーで、乗客用220Vコンセントが随所に設置されている。乗客は充電し、Wi-Fiに接続できる。空調も車両内外の圧力波の影響を十分に考慮しており、トンネル通過時もしくは別の列車とのすれ違い時に、乗客の耳の違和感を和らげることができる。
中国鉄路総公司の責任者によると、列車の照明には各種モードがあり、乗客の需要に応じて調節することが可能だ。また復興号は各種減震・騒音軽減措置を講じており、手洗い施設を改良し、バリアフリー設備などを設置している。
責任者は京滬高速鉄道を選んだ理由について「京滬高速鉄道は開通してから6年がたち、延べ6億3000万人の乗客を輸送しており、安全管理と運営サービスの豊富な経験を蓄積し、良好な経済効果と社会効果を手にしている」と説明した。
純正な「中国製」
中国標準が8割以上
中国標準動車組と現在運営中の動車組には、どのような違いがあるのだろうか。中国鉄路総公司によると、前者は開発中に国産化を貫き、多くの中国国家標準、鉄道業界標準、鉄路総公司企業標準、新型標準化動車組のため制定した一連の技術標準を採用している。254の重要標準のうち中国標準が84%を占めている。うち動車組の重要・中核技術であるソフトとハードのすべての自主設計・製造・モデル選択を実現しており、完全に独自の知的財産権を持つ。
より先進的な安全保障
2500以上の観測点を設置
復興号の強力な安全保障システムも、十分に検証されている。中国鉄路総公司は大西高速鉄道総合試験線、鄭徐鉄道、哈大高速鉄道を使い、中国標準動車組の試験と運用審査を行い、時速420キロですれ違いや重連運行の試験を行った。高速鉄道のすれ違い、重連運行の世界記録を樹立した。
復興号には強力な安全観測システムが搭載されており、列車全体に2500以上の観測点が設けられている。走行箇所の状態、軸受の温度、冷却システムの温度、制動システムの状態、客室環境の全面的・リアルタイムの観測が可能。復興号にはさらに衝突時のエネルギー吸収装置が取り付けられており、受動的な保護能力を高めている。
復興号は運行中、車両状態に関する1500以上の各種情報を収集し、列車の運行状況を全面的に観測し、列車の状態をリアルタイムで感知できる。これには安全性能、環境情報(気温)などが含まれ、各部品の使用状況を記録する。全面的で多次元的な故障診断とメンテナンスをサポートする。列車に異常が発生すると自動的に通報するか早期警戒を行い、安全プランに基づき自動的に減速もしくは停車する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月26日
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