中国の李克強総理は、2017年夏季ダボス会議の27日の開幕の式辞、28日の国際商工理事会代表との対話で、多くのシグナルを発した。
【「中国製造2025」、海外製品を拒まず】「中国製造2025」の目的は、将来的に海外の製品を購入しないことだと誤解されているが、これはありえないことだ。中国の開放的な市場は、企業により多くの自主選択権を与えるだけだ。さらに重要なことは、グローバル化という条件のもと、扉を閉ざし自国の製品の質と水準を高めることは、「扉を閉ざし車を作る」ようなものだ。我々はドイツ、米国などの国と協力を展開しており、より多くの海外製品・技術が中国市場に入ることになるだろう。
【中国の「インターネット+」は世界を見据える】中国の「インターネット+」の多くのクラウドプラットフォームは海外企業と個人の登録を集めており、基礎通信と付加価値サービスの対外開放も開発途上国の中では最高水準だ。中国政府は包摂的で慎重な監督管理方法を採用し、オンライン詐欺や偽造品の販売などの行為を断固撲滅し、海外企業と中国企業を共に発展させる。
【海外企業の中国でのM&Aを歓迎】中国は改革推進の過程において、外資、海外企業、海外シンクタンクの参与を必要とする。我々は海外企業の中国でのM&Aを歓迎し、サービス業の外資に対する進出条件をさらに緩め、ネガティブリストの管理を実施し、WTOの制度に基づき国内企業と同じ支持を与える。海外企業が中国で登録を行えば、国内企業と同一視する。
【貿易便利化の推進を加速】単一窓口での手続き、企業の通関手続きの簡略化を推進する。次に通関時間を短縮し、今年中にさらに3分の1短縮し、近い将来に世界先進水準に達する。それから国際協力、特に監督管理部門の監督管理の相互認証を強化することで、企業の通関における認証の重複を避ける。
【合弁事業への出資比率に関する制限を緩和】中国は対外開放を積極的かつ能動的に拡大し、国際的な競争力を持つ経営環境を構築する。サービス業及び製造業の市場進出条件をさらに緩め、一部の海外企業が注目する中国合弁事業への出資比率に関する制限を緩和し、ネガティブリストによる管理方法を推進・改善する。国内外の企業を支持政策で同一視し、単一窓口による登録、期限付きの手続き終了を促す。
【3つの変化、中国経済の質向上を浮き彫りに】中国の経済成長は過去の投資・輸出けん引への過度な依存から、消費・サービスけん引及び内需の支えへの依存に傾きつつある。消費の経済成長への寄与度は昨年64.6%に上昇し、経済成長の主な力になった。サービス業の付加価値額に占める割合は51.6%に上昇した。経常黒字の対国内総生産比は1.8%に低下し、内需が立派な大黒柱になっている。これらの重大な変化は、中国経済の質向上を浮き彫りにしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月29日
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