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中国の「人材争奪戦」に見る都市の競争の高度化

 

現在、中国の二線都市は次々に発展計画を策定しており、そのほとんどは金融業、テクノロジー産業、情報技術、ゲーム・娯楽業などがメイン。それらの産業は、高い技術、専門性を誇り、人材の素質に対しても高い要求がある。普通の出稼ぎ労働者やブルーカラー労働者には到底担うことができない役割だ。一方、中国全土から社会に出てくる数百万人規模の新卒者は、その要求を満たすことができ、各地の「人材争奪戦」の主なターゲットとなっている。

ハイレベル人材自身も高い要求を持ち、自身のキャリア成長を重視している。以前は、多くの新卒者は北京、上海、広州、深センなど、キャリア成長の見込める一線都市での就職を希望していた。しかし、現在は、それらの一線都市が人口の流入を阻止する政策を強化しており、二線都市がベストな「受け入れ先」となっている。二線都市にとっても、より多くの優良人材を呼ぶこむことができれば、産業の分流やモデル転換、高度化などを促進し、都市の総合競争力を向上させて、今後の競争のために人材の基礎を築くことにつながる。

人材は経済において重要な要素で、特に情報技術の時代の今、人材は最も重要な要素となっている。国にしても、企業にしても、優良人材を確保することを優先して考えている。二線都市で起こっている「人材争奪戦」は、発展の波に乗ったもので、人材戦略を主要な目標とし、経済発展を遂げるための絶対条件となっている。それに成功すれば、将来、他の都市の競争を繰り広げる際、優位に立つことができる。優良な人材が各地で人気になっていることは、経済発展において、「知識」が重要な位置を占めるようになっていることを際立たせている。そして、優良人材の価値が一層認められるようになれば、良い循環ができ、全体的な生産效率を向上させ、中国の経済が他の先進国に追いつき、追い抜くように導くことができるだろう。

 

人民網日本語版より2017年7月5日

 

 

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