中国四川省のパンダ保護研究センター常務副主任で、「パンダの父」と称される張和民氏は、「今年は『出産ラッシュ』の年で、30頭の赤ちゃんパンダが誕生する!センターで飼育されているパンダの総数は250頭を上回る見通しだ」と話した。新華網が伝えた。
張氏の談話内容は次の通り。
「センターと香港地区は一致団結し、現在香港地区で飼育されているジャイアントパンダを速やかに繁殖・飼育させ、香港地区住民により多くの楽しみを持ってもらいたい」。
「2008年に発生した四川ブン川大地震(ブンはさんずいに文)によって、四川臥竜国家級自然保護区にある「パンダの里」は壊滅的な被害を受けた。地震発生後、中国パンダ保護研究センター臥竜基地で飼育されていたパンダは、「故郷を離れる」ことを強いられ、全国各地の野生動物園や都市動物園に分散・避難を余儀なくされた。2016年5月までに、外地で一時避難を続けていたパンダはすべて、故郷の四川臥竜に戻ることができた」。
「各地に避難したパンダはいずれも、しっかりと面倒を見てもらった。だが、臥竜は、パンダが生活し、繁殖するのに最も適した場所であることから、自分の故郷に戻って生活することはパンダにとって最も喜ばしいことであり、パンダは再び思う存分に活動できるようになった」。
香港特区政府のサポートを受けて、四川で再建・アップグレードを果たした中国パンダ保護研究センター臥竜樹坪基地と都江堰青城山基地は、パンダの繁殖・妊娠・活動・疾病予防コントロール・野生化訓練などのインフラと環境設備において、大々的な向上を実現させた。「天地がひっくり返るほどの大きな変化といっても過言ではない。少なくとも、20年間の進歩が得られた」と張氏は強調した。
中国パンダ保護研究センターの調査によると、現在、同センター全体で飼育されているパンダの総数は約230頭、臥竜基地では約150頭が飼育されており、いずれも地震前の水準に戻っているという。(編集KM)
「人民網日本語版」 2017年7月6日
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