中国の習近平国家主席が3、4両日にロシアを訪問した。習主席とプーチン大統領は頻繁に交流し、非常に緊密な職務上の関係と厚い友情を築き、中露関係の発展を共に推し進め、先導し、計画。中露関係は持続的発展という良好な状態を呈し、包括的・戦略的協力パートナーとしての大きな潜在力をはっきりと示した。(文:邢広程・中国社会科学院中国辺彊研究所所長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
中露関係の平穏な発展には重要な条件がある。つまり、重大な問題の処理における緊密な意思疎通、積極的な調整、特に重大な国際・地域問題における政策調整、戦略協力、行動調整の強化だ。元首外交は中露関係の発展推進をリードし、重要な原動力となる。習主席がロシア主流メディアのインタビューで語った内容は、中露関係発展の素晴らしい総括と言え、ロシアで大きな反響を呼んだ。これは習主席がロシア指導者との交流を重視すると同時に、メディアの助けを借りたロシア民衆とのコミュニケーションも非常に重視していることを物語っている。
中国は「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブを打ち出した。そしてロシアは「一帯一路」建設の重要な戦略的協力パートナーだ。発展の勢いを見ると、中露の経済・貿易・投資・エネルギー協力の規模拡大がすでに喫緊の課題となっている。習主席の訪露は「一帯一路」建設とユーラシア経済連合の戦略的連携を極めて大きく推し進め、コネクティビティ、投資と貿易の円滑化、エネルギー・ハイテク・農業協力を力強く促進した。
中露経済協力が伝統的経済協力モデルから徐々に脱却し、現代科学技術分野の協力を強化し続け、協力分野の技術革新のウェイトを増し続けているということを強調しておく必要がある。たとえば田湾原子力発電所、長距離ワイドボディ機、大型ヘリコプターの共同開発など戦略的重要プロジェクトでの大きな進展だ。習主席が訪露時に、中露が北極航路を始めとする海上交通路を共同開発・利用し、「氷上のシルクロード」を築く構想を明確に打ち出したことに注目する必要がある。プーチン大統領とメドベージェフ首相はこの提案に前向きに応じた。
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