重要技術のブレークスルーを達成するのは、一日にして成るようなたやすいことではなく、政府、業界団体、企業、研究機関など多方面がともに努力することが必要だ。こうした方面で中国にはたくさんの成功体験があり、チップ産業の革新がたどった道が大いに参考になる。中国のハイエンドチップも長らく輸入に頼ってきたが、国の重大科学技術特定プロジェクトの支援を受けて、科学技術者2万人あまりが9年の歳月をかけて取り組んだ結果、集積回路(IC)製造業の革新システムの構築に成功し、ハイエンド設備とハイエンド材料が無から有への転換を達成し、一連のリーディングカンパニーの育成にも成功し、国際競争の中で一定の席を占めるようになった。ロボット産業が不足を補うには、まずパワーを集結させて重要な業務に取り組む制度面での優位性を発揮し、全産業における科学技術の攻勢と協力を強化し、既存の科学技術資源と研究開発力を十分に利用し統合して、全産業向けのロボット革新センターを設立し、産業の先端基礎研究と応用基礎研究に重点的に焦点を合わせ、科学技術成果の移転を推進し、産業での応用を加速させる必要がある。
次に工業用ロボット産業の発展において、既存の政策について最適化に向けた調整を行い、技術研究開発、人材募集、差異化に基づく発展配分に重点を移し、低水準の建設を繰り返すような事態は避けなければならない。各地方政府はそれぞれの優位性と資源の状況を踏まえて産業計画を制定し、無計画にプロジェクトを立ち上げたり、パークを建設したり、補助金を支給したりしてはならず、ローエンドの生産力を大量に生み出してもいけない。マクロ側面では産業発展計画をしっかりと進め、産業の監督管理と規範化を確立し、ロボットの標準システムの構築を強化し、産業がハイエンド方向へと発展するよう奨励する必要がある。
革新には永久に終わりはない。革新があってこそ、「スマート・マニュファクチャリング・イン・チャイナ」の高みを支え続けることができるようになる。
「人民網日本語版」2017年7月11日 |