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世界を啓発する中国

 

中国共産党第18回党大会以来の習近平総書記による一連の重要談話は、鮮明な理論観点、深い思想内容を備えるだけでなく、豊かな考え方と取り組み方を包含している。これらの科学的方法は中国の内政・外交において用いられ、世界の驚嘆する成果を挙げている。本文は「戦略思考」「問題指向」「科学的な統合的計画」という、国際世論が大いに注目する3つのキーワードを取り上げ、中国の方法が世界にもたらした啓発を語る。人民日報が伝えた。

■戦略的思考:遠い将来までも視野に入れて試練に対処

第18回党大会以来、国内発展の推進であれ、国際協力の確立であれ、遠い将来までも視野に入れた中国指導者の戦略的思考に世界は終始注目している。新情勢下の中国共産党による国家統治の新思想の全体枠組である「4つの全面」は、外国メディアの熱く議論するキーワードであり続けている。

米ニューヨーク・タイムズは、中国共産党第18回党大会の強調した「小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的完成」から、中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議の計画した「改革の全面的深化」、さらに中国共産党第18期中央委員会第4回全体会議の要求した「全面的な法に基づく国家統治」、中国共産党第18期中央委員会第6回全体会議の示した「全面的に厳格な党内統治」にいたるまで、戦略的目標「4つの全面」が明確に示されたと指摘した。

さらに一部の観察者は地域経済発展に関する近年の中国の具体的描写に、中国指導者の戦略的高みを垣間見て感嘆している。2014年末召集の中央経済政策会議は「一帯一路」(the Belt and Road)、北京市・天津市・河北省の協同発展、長江経済ベルトという3大戦略の重点的推進を明確に打ち出した。シンガポールの聯合早報は、地域経済の釣合のとれた発展を後押しするこの3つの重点について、国内の市場と資源の統合、国内外の両市場及び両資源の統合に関わる空前絶後の大戦略だと指摘した。

■問題指向:問題点を探り、状況に応じて対処

問題意識を強化し、問題指向を堅持する。これは第18回党大会以来の国家統治の鮮明な特徴であり、習主席も談話で繰り返しこの点を強調している。2016年4月、習主席は「両学一做」学習教育全党実施の重要指示で、問題指向を際立たせ、問題に即して学び、問題に焦点を合わせて改革する必要性を強調した。国際メディアは、過去5年間に中国が各分野で世界の注目する成果を挙げられた重要な原因の1つは、問題を見つけ、かつ解決できたことだとの認識で一致している。例えば党内統治。過去5年間、中国は反腐敗を強く押し進め、世界に衝撃を与えた。外国メディアは、中国の力強い反腐敗は、問題の根本的原因と害を明確に認識したゆえだと指摘。例えば国家統治。2015年末の中央経済政策会議後、中国政府の公表した報告は、実体経済の企業コストを引き下げ、「コンビネーションブロー」を繰り出す方針を打ち出した。外国メディアは、中国は供給側改革の難関突破の闘いに着手し、その矛先は中国経済に長年存在する弊害に真っ直ぐ向けられていると次々に指摘した。

■科学的な統合的計画:国内外双方を考慮し、世界全体に恩恵をもたらす

世界第2の経済大国である中国は世界的影響力を日増しに強めている。習主席は戦略的思考とグローバルな視点で、「国内外の両大局の統合的計画」を繰り返し強調してきた。過去5年間の国内外の両大局に対する中国の科学的な統合的計画も世界の賞賛を勝ち取った。

科学的な統合的計画、国内外双方の考慮というやり方は、中国経済の発展においてとりわけ際立っている。

習主席は2015年11月、シンガポール国立大学での演説で「中国は自らの発展を周辺諸国の発展と緊密に結びつけることを望んでおり、周辺諸国が中国発展の『急行列車』に『相乗り』することを歓迎し、中国の発展が周辺により多くの恩恵をもたらすようにする」と表明した。2017年1月の世界経済フォーラム総会でも、「中国人は各国の人々が中国発展の『急行列車』に『相乗り』することを両手を広げて歓迎する」と表明した。とりわけ「一帯一路」イニシアティブには、国内外の両大局を統合的に計画する中国指導者の視点と行動が完璧に表れている。

「中国の『一帯一路』イニシアティブは世界の様々な地域の国々に、共に努力して共同発展を推し進め、貧困を解決する良い機会を与えた。とりわけアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立推進という決定は、財政難を抱える国々が社会・経済発展、インフラ整備に必要な資金を得る助けとなりうる」。ラオス国民議会のパニー議長は、中国は「一帯一路」を通じて国内外を統合的に計画し、こうした国々の貧困削減と発展を後押しできるとの認識を示した。(編集NA)

 

「人民網日本語版」2017年7月18日

 

 

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