最近、騰訊(テンセント)の株価が急騰して企業の時価総額を押し上げている。7日に株価は過去最高を更新して、終値は320.6香港ドル(1香港ドルは約14.1円)となり、時価総額は3兆500億香港ドルに達し、阿里巴巴(アリババ)の3878億2700万ドル(1ドルは約110.6円)を超えた。騰訊の馬化騰最高経営責任者(CEO)の資産も万達集団の王健林氏、アリババの馬雲氏を超えて、中国一の富豪になった。「北京晨報」が伝えた。
米経済誌「フォーブス」のリアルタイム富豪ランキングデータによると、7日昼の時点で、今年45歳の馬化騰氏の最新の資産額は362億ドルに上り、18位になった。アリババの創業者・馬雲氏の資産額は356億ドルで、馬化騰氏が馬雲氏を越えて中国一の富豪になった。
今年3月、フォーブスの世界富豪ランキングをみると、中国トップ3には王健林氏、馬雲氏、馬化騰氏が並び、順位は18位、23位、31位、資産額は313億ドル、283億ドル、249億ドルだった。それから5ヶ月間に、馬化騰氏の資産は113億ドル増え、馬雲氏は73億ドル増え、王健林氏は12億ドル減った。
馬化騰氏の資産が増えたのは騰訊の株価が急上昇したからだ。年初以来、騰訊の株価は累計60%以上値上がりした。2017年7月24日には、300香港ドルの大台を突破し、終値は302.2香港ドルになり、前日比1.75%上昇した。時価総額は過去最高を更新して、2兆8647億9600万ドルに達し、アリババにあと130億ドルと迫り、それからわずか2週間でついにアリババを追い越した。
次の水曜日には騰訊が中期決算を発表する。複数の機関が騰訊の目標価格を再び引き上げており、モルガン・スタンレーは19%引き上げて370香港ドルとした。中国国際金融股フン有限公司(フンはにんべんに分)とメリルリンチは騰訊の「買い」の投資格付けを維持した。野村證券は目標価格を341香港ドルに引き上げるとともに、「微信」(WeChat)のオープンプラットフォーム「小程序(WeChat Mini Apps)」が進展しつつあることを指摘した。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年8月8日
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