文=王朝陽
8月13日、NHKスペシャル「731部隊の真実〜エリート医学者と人体実験〜」が放送されました。このドキュメンタリーは日本の世論を真っ二つにするほど、大きな反響を呼んでいる。「売国NHK!」「捏造だ!」という否認の声がある一方、より多くの日本人が加害の歴史を改めて認識し、「心が痛む」「残酷な戦争の歴史は絶対に繰り返してはならない」といったコメントを書き残した。
日本の若者はこのドキュメンタリーをどう見るのか?北九州市立大学学生サークル「中国語言文化研究会」から寄せられた感想を紹介する。
増田麗菜
731部隊の映像を見ました。
当時の日本にこのような組織があったこと、日本が人体実験を行っていたことを初めて知りました。本来人の命を救うべき医学のエリートたちが化学兵器開発のため暗躍していたことはとても悲しいことだと思いました。現在日本を代表する一流大学と軍が繋がっていたこと、当時の日本が国のためなら他国の人を非人道的な扱いをしていいという風潮があったことに驚きました。
また、実験施設の拠点を中国に置き、沢山の中国人に対して無理矢理細菌を注入した食べ物を食べさせ感染させては治し、また別の人体実験を死ぬまでくりかえしていたことを知り胸が痛みました。
日本政府がこのような歴史的事実を黙認することが多い中、公共放送であるNHKがこのような事実を放送することは日本にとってとても大切だと思いました。
また私たち若い世代がこのような事実をきちんと受け止め、戦争の恐ろしさを後世に伝えていく必要があると思いました。
島野美月
日本人は、世界で唯一の被爆国ということだけしか知らないため、被害者意識しかなくて今回見た731部隊のような、日本人が加害者となったことを知らない事実を改めて痛感させられました。
本来人を救うべきエリート大学卒の医者達が人体実験に手を染めて、たくさんの人々が殺されてしまっていたことを知りショックを受けっぱなしでした。
私は以前南京大虐殺の記念館に行ったので、そこで直接見て感じたことや、今回このビデオを見て感じたことをより多くの日本人に知ってもらうために、身近で何か出来ることを探して実行していきたいと思います。
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