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中国「全国運動会」卓球男子シングルス、張継科がベスト8逃す波乱

張継科(資料写真)

8月28日に天津で開幕した4年に1度の中国の国家的なスポーツの祭典「第13回中華人民共和国全国運動会」(全運会)は9月3日、卓球の男子シングル2回戦を行い、張継科選手が2-4で解放軍チームの周愷選手に敗れ、ベスト8入りを逃す波乱があった。全国運動会の卓球試合は、「世界最大の難関」と呼ばれており、中国でグランドスラム(オリンピック・世界選手権・ワールドカップで優勝)を達成している劉国梁元選手、孔令輝元選手、張継科選手も、男子シングルスで優勝した経験がない。

張選手を4-2で破り、ベスト8進出を決めた周選手は、「僕は全国運動会のシングルス本戦に出場するのは今回が初めて。『平常心』と自分に言い聞かせていた。若手が強豪選手の胸を借りる時は必ず作戦を練らなければならない。僕もそうして、必死に自分の一番いい状態を発揮できたと思う」と話した。一方、敗れた張選手はショックを隠せず、インタビューに応えることなく、去って行った。

イタリアのスポーツ新聞「ガゼッタ・デロ・スポルト」のある記者は、「全国運動会」の卓球を取材するのが6度目になる。そのことを意外に思っていた中国の記者に、「なぜ、毎回取材に来るのか」と聞かれると、同記者は、「世界最高レベルの卓球の対決を見ることができるから」と答えた。

一般的に、オリンピック、世界選手権、ワールドカップが卓球選手の歴史的地位を図る世界大会と見られている。しかし、中国卓球代表団のどの選手を取材しても、「最大の難関は全国運動会」という答えが返ってくる。上海市チームのエース・許■選手(■は日へんに斤)も、「全国運動会には、国家一隊、二隊に所属する選手が集まる。人気のある選手は有名であるものの、実際には選手みんなの実力にそれほどの差はない。プレッシャーを感じてしまうと、相手に隙を突かれてしまう」と、「全国運動会」で戦う難しさを語る。五輪の卓球シングルスのエントリー枠が減らさることになった時、劉国梁元選手は、「中国は優秀な選手があまりにたくさんいる。しかし国際卓球連盟(ITTF)が規定する参加枠も小さすぎ、才能ある中国のたくさんの選手が、レベルの高い試合に出場するチャンスさえない」と肩を落とした。

「人民網日本語版」2017年9月5日

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