米ボーイング社は6日、中国市場に関する最新の見通し報告書を発表し、今後20年間に中国市場で新機航空機7240機の需要が生まれ、価格にして1兆1千億ドル(約118兆4370億円)に達するとの見方を示した。「中国証券報」が伝えた。
ボーイング社中国子会社・ボーイング民用飛機集団のランディ・ティンセス副社長(市場営業販売担当)は、「中国の航空機保有規模の増加ペースは世界の平均水準を大きく上回り、今後20年間の世界の新機需要のうち20%近くが中国の航空会社からのものになる」と予測する。このたび発表された予測データは2016年のデータに比べ上方修正が目立つ。アナリストは、「中国市場の新機需要は増加を続け、現地のサプライヤーは長期的にメリットを享受する見込み」と指摘する。
機種別の需要をみると、ナローボディ機が引き続き主力だ。ボーイングは、「2036年までに中国市場のナローボディ機需要は5420機に達し、新機需要全体の75%を占める。ワイドボディ機市場の新機需要は1670機に上る」と予測する。
民用航空関係者は、「中国現地メーカーはボーイング機の製造過程にますます深く関わるようになった。新機需要が増え続ける中、産業チェーンの中にいる各社は長期的なメリットを享受できる見込みだ」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年9月11日
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