楊銘宇黄燜鶏米国公司の直営第1号店がこのほど、ロサンゼルス郊外オレンジ郡のタスティン市にオープンし、米国市場進出の第一歩を踏み出した。「黄燜鶏米飯(鶏肉のピリ辛煮込み鍋とライスのセット)」一人前の価格は9.99ドル(1ドルは約109.4円)。北京日報が伝えた。
タスティン市はインフラが整っているだけではなく、中国人移民の新コミュニティエリアであるアーバイン市と隣接しており、リゾート観光地で高級住宅街のニューポートビーチなどの重要エリアにも近い。白を基調とした店構えによってシンプルで上品な雰囲気を醸し出している楊銘宇黄燜鶏米飯米国支店は、欧米の飲食業界で流行しているスピーディなレジャースタイルにマッチさせている。
楊銘宇黄燜鶏米飯米国公司チームは、中国国内と「同じ味」を作り出すため、米国食品医薬品局(FDA)に対して輸出認証を申請し、認可を得た。そして同社は、FDAが認証する資質を備え、食材を米国に輸出することを認められた初の中国ファストフードブランドとなった。
楊銘宇黄燜鶏米飯の創始者である楊暁路氏は、「我々は同社の味をそのまま米国に持ち込みたいと思った。米国に住む華人たちだけでなく、より多くの外国の人々にも我々の味を楽しんでもらい、彼らに本当の中国料理の美味しさを知ってほしかった」と語り、今後同社は米国にさらに多くの直営店を展開し、空港や各大型百貨店に次々と進出する計画だという。また同ブランドはすでに整ったフランチャイズシステムを構築しているので、米国でもフランチャイズシステムを導入した発展戦略を拡大していく計画だ。
ここ数年、中国の各大手飲食企業は海外飲食市場に次々と進出を果たしている。多くの中国料理ブランドが「海外進出」を果たしたが、その経営状況は異なる。たとえば、重慶一手火鍋の海外での経営状況は極めて順調で、2016年の海外での売り上げは2015年比で172.95%増加した。しかし眉州東坡は米国に4店舗開業したが、平均赤字額は1ヶ月約10万ドルに上っている。中国の飲食ブランドは海外進出後、その発展においてさまざまな苦境に直面している。楊銘宇黄燜鶏米飯のような新ブランドが「現地の気候風土」に馴染むことができるか否かは、今しばらく様子を見る必要があるだろう。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年9月12日
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