しかし、ユーザーが優れたコンテンツにのみに金を使うことは、提供者もはっきりと承知しており、例えば、鐘文明氏も指摘しているように、優れた番組は単にアナウンサーが文学作品を読めばいいというわけではなく、革新と進化が必要となる。その目標を実現するため、購読者がすきま時間を使って学んでいる背後では、コラム作者とそのグループが多くの時間と労力をかけてコンテンツを制作しているのだ。
しかしユーザーがコンテンツに費用を支払うという習慣は何も自然に形成されたわけではなく、ここ数年、政府がネット上の著作権の保護を強化してきたことが功を奏している。特に、長年にわたり実施し続けたきた「網剣行動」がネット上の海賊版や著作権侵害行為を効果的に撲滅している。現在、ネットで無料でダウンロードできる音楽や上映中の映画作品は殆どなくなっている。
鐘文明氏は、「今の時代では、一時間を費やしネットで映画をダウンロードする人はいないだろう。その映画を見るのに10元(約170円)必要なだけだったら、すぐ支払うはずだ。消費水準の向上に伴い、多くの問題がすでに問題ではなくなった」と述べている。
「人民網日本語版」2017年9月19日 |