陳教授の分析では、「東部地域の消費構造はすでに成熟しており、単なる物質的な消費では幸福感を得られなくなり、サービス型消費支出という点に注目すると、この支出の5年間の増加傾向は明らかだ。中西部地域のここ数年の増加傾向と都市化、東部の産業の中西部への移転などはどれも密接な関連があり、中西部の増加傾向は商品型消費の増加によるところがより大きい」という。
▽オンライン小売の割合が5年で倍増
商務部(商務省)が発表したデータによると、16年の中国オンライン小売取引額は5兆1600億元に達して同26.2%増加し、増加率は同期の社会消費財小売総額の増加率の2倍以上になった。
12年のオンライン小売取引規模は1兆3100億元で、同年の社会消費財小売総額に占める割合は6.23%だった。16年には実物商品のオンライン小売取引額が社会消費財小売総額に占める割合が12.6%に上昇した。
北京のオンライン小売市場の急速な発展は北京市の消費のまた一つの成長源でもある。一定規模以上の卸売小売企業のオンライン小売額は12年の596億8千万元から16年は2049億元に増え、社会消費財小売総額に占める割合も7.75%から18.6%に上昇し、消費財市場の支柱としての役割が徐々に高まっている。
陳教授は、「超大都市の消費習慣の変化は、社会の人口構成の変化と無関係ではない。高齢化、少子化、新世代の勃興などがどれも消費業態の変化に影響を与える」と分析する。国家統計局北京調査総チームの調査によると、高学歴の若者はオンラインで旅行、保険、各種公演のチケットといったサービスを購入することを好むという。
「人民網日本語版」2017年9月28日
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