中国の自動車メーカー・比亜迪(BYD Auto)は2018年から、世界の各大都市で、排気ガスゼロのEVバスの推進を目指す。環球網がインド紙「エコノミック・タイムズ」の27日付の報道を引用して報じた。
比亜迪は最近、イベント「Clean Buses for Clean Air」で、世界でEVバスを推進することを明らかにした。同イベントは、世界大都市気候先導グループ(C40)、国際クリーン交通委員会(ICCT)、気候変動と大気汚染対策推進に関する同盟(CCAC)が、経済協力開発機構(OECD)のパリ本部で開催した。
比亜迪で欧州業務を統括するIsbrand Ho氏は、「当社は、世界の各大都市でEVバスを推進することを全力でサポートする。また、一つでも多くの都市が、クリーンエネルギーを使った交通機関のメリットを知ることを願っている」と語る。
C40の都市のうち、欧州のEURO 6という自動車の排気ガスに関する規定や、米国が2010年に制定した新しい排ガス基準に達しているバスは20%以下。ほとんどがディーゼルエンジン型だ。ディーゼルエンジンを搭載したバスは、汚染排気ガスの排出量が多く、市民の健康に害を及ぼすだけでなく、環境汚染にも大きな影響を及ぼす。
C40のマーク・ワーツ会長は、「自動車メーカーが居住者のためによりクリーンで安全なエンジンを作っているのを見てとてもうれしい。私たちは、今直面している環境問題を一致団結して解決しなければならない」と指摘した。
欧州のEURO 6という自動車の排気ガスに関する規定や米国が2010年に制定した新しい排ガス基準を満たす自動車は、ディーゼルエンジンでも、粒子状物質をろ過するフィルターを搭載しているタイプや、天然ガスや電気で動くタイプがある。現在、低炭素燃料や最低限の削減目標を達成した商品という概念が登場しており、排気ガスゼロのバスが環境改善をさらに促進する。
比亜迪のEV自動車は、同社が自主研究・開発したリン酸鉄リチウムイオンバッテリーで動き、一度の充電で最長250キロ走ることができる。15年と16年、比亜迪の新エネルギー自動車の販売台数は世界でトップだった。現在、比亜迪のEV自動車は、世界の50の国や地域の200以上の都市をカバーしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年9月30日
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