中国人民銀行(中央銀行)がこのほど発表した金融統計データ報告によると、今年第1~3四半期(1~9月)には社会融資規模が15兆6700億元(1元は約17.0円)増加して、前年同期を2兆2100億元上回った。このうち実体経済に投入された人民元建て貸出は11兆4600億元増加して、同1兆4600億元増加し、同期の社会融資規模全体の73.2%を占めた。「北京日報」が伝えた。
これと同時に、同期の人民元建て貸出は11兆1600万元増加し、同9980億元増加した。このうち実体経済への貸出を中心とする非金融企業・団体機関への貸出は5兆7300億元増加し、個人向け住宅ローンを中心とする住宅部門の中長期貸し出しは4兆2千億元増加した。
今月は人民元が国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)を構成する通貨バスケットに加わってから「一周年」を迎える。IMFのラガルド専務理事は、「人民元がSDR構成通貨に加わったのは歴史的な出来事であり、中国の経済成長にともなって、人民元の利用頻度はこれからますます上昇し、人民元の国際化プロセスも引き続き加速し、人民元は中国が世界の指導的役割を果たす上での一部分にもなるとみられる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年10月16日 |