米経済誌「フォーブス」はこのほど初めて、「最も信頼される企業ランキング」(Top Regarded Companies List)を発表した。同誌中国語版の報道によると、ランキングに入った企業はいずれも各方面の信頼が厚い企業で、ドイツの大手企業シーメンスが代表格だ。シーメンスは同誌の世界企業2千社では50位ながら、今回のランキングでは首位に立った。同社の社員数は35万1千人で、昨年の売上高は900億ドル(1ドルは約112.0円)、利益は64億ドル、資産額は1540億ドル、時価総額は1197億ドルに達した。米国メディアの情報として参考消息網が伝えた。
フランスのミシュラングループが2位、グーグルの親会社アルファベットが3位。アルファベットは世界企業2千社のうちの世界で最も優れた雇用者ランキングでは1位だった。
米国企業と日本企業は最も信頼される企業ランキングの中心を担った。ランキング入りした米国企業は61社、日本企業は42社に上り、任天堂が4位、パナソニックが10位、トヨタ自動車が13位だった。
上位20社のうち米国企業が8社を占め、アルファベットを筆頭に、ディズニー、アップル、ヒルトン、マリオット・インターナショナル、ネットフリックス、マイクロソフト、IBMが並んだ。
また報道によると、中国の大陸部、香港地区、台湾地区の企業は17社がランキング入りした。ASUS、聯想(レノボ)に続き、中遠海控、怡和集団、石化油服、中国建築工程、台湾積体電路製造、中国建築材料、中国広核電力、格力電器、網易、上海国際港務集団、国電電力発展、中国鉄建、寧波(ニンポー)港、紅星美凱竜家居、鴻海精密工業が並んだ。
報道によると、このランキングはフォーブス世界企業2千社ランキングに基づいて作成されたもの。2千社ランキングには約60ヶ国・地域の企業が並び、営業収入の合計は35兆3千億ドルに達する。フォーブスは最も信頼される企業ランキングの作成にあたって調査会社スタティスタと提携し、スタティスタは60ヶ国・地域の1万5千人を対象に2千社に対する見方を調査した。企業評価の指標は信頼度・誠実度、社会倫理の遵守、雇用状況、製品・サービスの性能の4項目。
上位10社入りした企業は基本的に全指標の得点が平均を上回った。特に信頼度・誠実度と製品・サービスの性能の項目で高く評価された。
報道によると、ランキング入りした企業の所属産業は多岐にわたり、自動車・トラックメーカーの占める割合が高かった。イタリアのフェラーリは8位、日本のトヨタは13位、ドイツのBMWは22位だった。
ハウスホールド・ヘルスケア製品メーカーも高く評価され、フランスのロレアルグループと米国大手のコルゲート・パーモリーブが30位以内に入った。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年10月16日 |