最近、世界中のメディアが中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)に注目している。現時点ですでに中国大陸部外の記者1800人以上が取材を申請。第18回党大会と比べ100人近くの増加だ。5年ごとに開かれる盛大な会議は、中国の発展を詳しく見る最良の窓と見なされている。(文:蘇暁暉・中国国際問題研究院国際戦略研究所副所長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
各国は中国の発展経験に焦点を合わせている。現代世界は国際情勢が深く複雑に変化し、景気回復が不安定で、単独主義傾向が流れに逆らい生じている。多くの国々の発展は困難に直面し、後退を余儀なくされてすらいる。中国は同じく困難を経験しながらも、錬磨・前進している。過去5年間に中国は1500件余りの改革措置を打ち出し、改革は全面的に尽力し、複数の点で突破口を開き、踏み込んで推進するという局面を呈し、経済の構造調整と産業の高度化は加速し続け、経済は安定さの中での好転が揺るぎないものになり、経済の持続的発展は新たな動力を集め、蓄え続けている。国際通貨基金(IMF)専務理事はメディアに対して、中国の発展の成果を「印象深い」と繰り返し表現している。各国は中国の発展の成果をうらやみ、中国の社会・経済発展実現の良き処方箋である「改革の全面的深化」を近くから理解しようと急いでいる。
各国は中国の発展の見通しを注意深く研究・判断している。IMFは最新の「世界経済見通し」で、今年と来年の中国の経済成長見通しをそれぞれ6.8%、6.5%へ上方修正した。中国経済への「期待値」の引き上げは今年4回目であり、中国の新発展理念への高い評価を示すものだ。中国がいかにして革新、協調、緑色(エコ)、開放、共有の発展理念を深く貫徹し、経済発展の新常態(ニューノーマル)に適応し、これを把握し、先導し続けて、経済発展を革新・先導するかを各国は注目している。多くの国々は第19回党大会を通じて中国の今後5年間の発展設計を知ろうとしている。
各国は中国の発展が世界経済に寄与することを切に期待している。中国は開放型世界経済を建設し、貿易と投資の自由化及び円滑化を促進し、力を合わせて新たなグローバル・バリューチェーンを築き、経済グローバル化のリバランスを実現し、各国民衆の利益に資することを主張している。G20サミットでもBRICS首脳会議でも、中国はグローバル・ガバナンスに中国の案と中国の知恵を提供し、各国が和やかに付き合い、共に発展を図るための全く新たな構想と選択を示した。「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブは各国の協力・ウィンウィン実現のための新たなプラットフォームを設け、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」実行のための新たなチャンスを創造した。中国が世界の発展のために提供した公共財だ。各国は中国の設けたこの発展プラットフォームをより良く利用すべく尽力している。このため、「一帯一路」各国の記者は特に意気込んで第19回党大会の取材を申請している。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年10月17日 |