社会科学文献出版社、笹川日中友好基金は9日午後、北京インターナショナルホテル(北京国際飯店)で「中国人に知ってほしい日本」-日本の100冊を中国で出版-の「図書出版成果記念会」を開催し、中日両国の専門家や学者が、近年の図書の出版の発展、影響、いかに中日双方の理解を深めるかなどをめぐって交流を行った。中国社会科学院の蔡昉・副院長、日本財団の会長を務める笹川平和財団の笹川陽平名誉会長、社会科学文献出版社の謝寿光社長、中国文化部(省)の元副部長・劉徳有氏などが出席した。人民網が報じた。
蔡副院長は挨拶の中で、「今年は中日国交正常化45周年。この45年の間、中日両国の関係は紆余曲折した複雑な試練を経験しながらも、著しい発展を遂げ、多くの有益な経験や教えを残してきた。今後、双方は長い目で大局を念頭に置き、平和、友好、協力にしっかりと向かって、行動を持って着実な努力をしなければならない。出版活動は民間交流活動の重要な部分で、出版者は社会責任、歴史的使命を背負っている。双方が共に努力し、中日両国は出版文化交流の面で、一定の成果を収めてきた。中日両国の出版界、学術界が今後、さらに多くの、さまざまな形の交流活動を行い、両国国民の相互理解を促進するのに有益で、中日両国の関係の健全な発展を促す出版物を一層出版し、中日両国の友好に寄与することを願っている」と語った。
笹川名誉会長はスピーチの中で、「日中両国の知識、文化、科学技術の分野の交流は日中友好関係発展のうえで重要な位置を占めている。今年は日中国交正常化45周年で、近年、日中関係は良い時期もあったが、多くの困難にも直面した。両国が互いに理解を示さなければ、困難を共に克服することはできない。『中国人に知ってほしい日本』では、8年の間に100冊の本を出版し、喜ばしい成果を上げてきた。両国の出版界の人々の熱意と勇気に感動を覚える。また、歴史的使命を背負う中国の若者が日本をもっとよく理解するようサポートする面でも、大きな意義がある。今後、日中の出版界の人々が引き続き努力し、それらの著作100冊にとどまらず、1冊でも多くの優秀な作品を両国の国民に紹介し、相互理解を深めることを願っている」と語ったほか、取材に対して、「笹川日中友好基金は、日中両国の友好交流、相互理解の促進にずっと力を入れている。『中国人に知ってほしい日本』のほか、近年、同基金は大学生を対象に日本知識大会を開催し、大学生が一層日本について理解できるようサポートしている。また、中国の優秀な医学関係者が日本で勉強できるよう支援したり、北京大学国際関係学院と協力して国際関係の分野の人材を育成したりするなどして、中国の優秀な人材に援助を提供している」と紹介した。
「中国人に知ってほしい日本」は笹川名誉会長が発案し、笹川日中友好基金がスポンサーとなり、社会科学文献出版社が三聯書店、北京大学出版社、南京大学出版社、世界知識出版社、新星出版社、上海交通大学出版社などと共同で展開している大型中日民間文化出版交流プロジェクトで、中国初の日本の図書を翻訳・出版する大規模プロジェクトでもある。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年10月12日
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