大中物産杯日本語弁論大会事務局=文・写真
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ステージ |
中国伝媒大学と日本の大中物産株式会社の共催による「2009年大中物産杯日本語弁論大会」が4月11日、北京の伝媒大学大講堂で開催された。同大会は2007年に始まり、今年は第3回。会場を埋め尽くした約千人の聴衆が見守る中、初級の部5人、上級の部15人の腕に覚えある弁士が熱弁を振るった。
この大会の参加者は北京、天津の大学に在籍する学部生及び院生が対象となり、今回は両地区20校から109人の応募があった。第2回までは本戦のみだったが、初級者にも機会を、という主旨で今大会から初級の部が設けられた。
伝媒大学の丁俊傑副学長が「この大会は中日文化交流の場でもあります」と冒頭に挨拶し、大中物産の河窪博史社長も「この大会が日中の心と文化の架け橋となることを願っています」と述べ、大会の意義を強調、弁士たちを激励した。
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丁俊傑伝媒大学副学長 |
大中物産の河窪博史社長 |
本大会の弁論テーマは「忘れ難いこと」「これからの中日交流」「省エネ・私の考え」の三つ。応募者はこの三つのテーマの中から一つを選び、弁論原稿を提出。二回の予備審査と最終審査をクリアした計20人が大会に出場となった。
北京と天津の精鋭たちだけあって、その内容は多岐にわたり、いずれも熱を帯びた弁論となった。日本のアニメに触発されたという話、北京オリンピックのボランティア活動から学んだこと、日本の若者との交流を通じて中日友好の貴さを実感した体験、相互理解の必要性と中日両国のマスコミに対する苦言など、どの弁士もたいへん個性的な弁論を披露してくれた。この百花繚乱の大会を、審査委員長の張賽娜・北京市人民対外友好協会副会長は「審査員泣かせの大会でした。上位は接戦で、誰が優勝してもおかしくないという高レベルでした」と評し、審査員の一人である佐々木伸彦・日本貿易振興機構北京センター代表も「中国の大学生の日本語レベルは実に高く、頼もしいかぎりです」と大会を振り返った。参加者への質疑応答を担当した審査員の西園寺一晃・東京都日中友好協会副会長は「質問が聞き取れなかった弁士、答えられなかった弁士は、一人もいませんでした。(話すことだけでなく)聞く力も相当高いレベルでした」と語った。
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およそ千人の聴衆がつめかけた |
審査結果は、審査員の一人である王丹丹・中国国際放送局日本語部副部長から発表された。厳正なる審査を経て、見事優勝の栄冠に輝いたのは「省エネ・私の考え」のテーマで堂々たる弁論を展開した北京外国語大学二年の張赫さん、準優勝は「これからの中日交流」のテーマで弁論を行った北京第二外国語学院二年の周生昇さん、第三位は「省エネ・私の考え」をテーマに大会に臨んだ南開大学三年の胡若絲さんとなった。三人には大中物産の河窪社長から賞状、トロフィー及び副賞として一週間の日本旅行の目録が贈られた。優勝した張さんは、「嬉しいです。日本の伝統文化に触れてみたい。日本の若者とも交流したい」と顔を輝かせた。準優勝の周さんは温泉体験、三位の胡さんは秋葉原めぐりをしたいと語った。
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優勝した張赫さん |
準優勝の周生昇さん |
第三位の胡若絲さん |
審査員の王衆一・『人民中国』総編集長は本大会を講評して、「確かにレベルの高い大会でした。しかし、細かい点を言えば、発音やアクセントにはまだ課題が残ります。さらに精進して下さい」と締めくくった。
審査結果を待つ間、学生と事務局スタッフによる歌と踊りが披露され、会場を沸かせた。
この大会は北京市人民対外友好協会、NPO法人東京都日中友好協会、中国国際放送局、人民中国雑誌社、中日新聞事業促進会、日本貿易振興機構北京センター、財団法人日中経済協会が後援、この七団体の名を冠した「敢闘賞」が7人に贈られた。また、全日空が協力、日中18の著名企業が協賛している。
人民中国インターネット版 2009年6月10日
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