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北京に響く友好の調べ 8月にマリンバ日中合同演奏会

横堀克己=文

マリンバという楽器をご存知ですか。

木鍵盤の下に共鳴器をもつ打楽器で、これをバチで打つと、低音が豊かな美しい音色を醸し出す。アフリカで生まれ、アメリカで発達し、日本に伝えられ、そして今、中国でも「馬林巴」と呼ばれて、多くの人々が学び始めている。

中日国交正常化40周年の今年、このマリンバを中日合同で演奏しようという催しが、8月25日午後、一流の音楽ホールである北京音楽庁で開催される。

マリンバを演奏する日本の子どもたち(写真提供・北星会)

演奏に参加するのは、日本のマリンバ北星会と中国馬林巴協会の各四十数人。中国と日本のマリンバ演奏者が一堂に会し、「友好の調べ」を奏でる。両国の子どもたちも演奏し、音楽を通じて中日の世々代々にわたる友好を深める。

マリンバ北星会の北原千鳥会長は1983年に北京で初のマリンバコンサートを開催して以来、一貫して中国との交流活動を続けてきた。今回の合同演奏会は、北原会長の教え子でもあり、かつて解放軍軍楽隊の打楽器首席を務めた王家訓・中国マリンバ協会会長が、楽器の提供など全面的に協力する。マリンバを学んでいる中国の子どもたちも多数、会場に来る予定だ。

これと併せて、8月24、25の両日、北星会と協力関係にある日中友好99人委員会(秋岡家栄名誉代表)と中国の国際友人研究会(馬燦栄会長)が共同主催する「第5回中日シンポジウム」が北京・康銘大廈で開催される。

99人委員会は1998年に発足した純粋な民間の組織で、「周恩来総理が日本との友好に尽くした精神に学び、日中友好を次世代に継承すること」を目的としている。

今年のテーマは「中日友好の歩みを振り返り、未来を切り拓く」。日本から野田英二郎・元駐インド大使や野田稔・明治大学大学院教授ら約20人が参加する。

中国の国際友人研究会は、かつての「3S研究会」で、エドガー・スノーら中国革命を支援した外国の友人の事績を研究・顕彰する組織。中国外交部、文化部などのOBの会員が多い。

また、中日友好に尽くした中国と日本の著名人の書画も、康銘大廈で展示される。

こうした一連の催しは、日本側の「日中国民交流年」実行委員会から「認定事業」の第62号として承認を受けた。

合同演奏会は入場無料だが、整理券が必要。シンポジウムは主催者の承認があれば誰でも参加できる。詳しくは99人委員会のホームページを参照のこと。

99人委員会 http://nicchuyuukou99.web.fc2.com

 

人民中国インターネット版 2012年9月

 

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