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東日本大震災から2年 仙台に住む中国人たちは今

李建国さん 「ヤンコ踊りで盛り上がろう」

李建国さん(写真・王焱)
張迤婕さんの子どもたちを中国に連れていったのは李建国さんだ。李さんは1986年に東北大学文学部に留学し、博士課程を卒業した後、仙台に定住し中国語学校を経営していた。地震後、日本に残ることに決めた中国人の子どもたちを連れて中国に渡り、彼の故郷である山西省の小学校で学習できるように取り計らった。

地震後の情景について思い起こしながら李さんは、「幾人かの日本人の友人が、私の車のガソリンが尽きて移動ができないことを知り、8時間も並んで20リットルのガソリンを買って私に届けてくれました。さらに別の日本人の友人は、地震で家を失い行き場のない留学生を私が引き取って世話をしていたのを知った時、人数分のカレーライスを届けてくれました。当時の状況を思い出すたびに言葉では言い表せないほどの感動を覚えます」と語った。

仙台が復旧し、安全が確認された後、李建国さんは山西省から子どもたちを仙台に送り返した。

日本に戻った後、李さんによると「地震後、仙台が全体的に暗く、重苦しい雰囲気でした。そこで中国の伝統的なヤンコ踊りで、暗い雰囲気を盛り上げたいと思いました。軽快で明るいリズムとダンスで、年齢に関係なく日本人の皆さんと共に楽しむことができればと思いました」

2011年の年末、李さんは、自身が経営する中国語学校でヤンコ踊り大会を開催した。

「日本人の方々も大勢来てくれました。参加者の中には宮城県の県議会議員や弁護士、民間団体の代表者などの方々もおられ、参加者は70人を超えました。私たちがヤンコ踊りの衣装姿で現れた時、その場にいた日本人の皆さんは、私たちがあでやかな衣装を着て得意になっている様子を見てあっけに取られていました。しかしすぐにみんな舞台にやって来て一緒に踊り始めました。歓声や笑い声があふれ、和やかで楽しい雰囲気に包まれました」

2012年1月26日、李建国さんの中国語学校で結成されたヤンコ踊りのチームが、水餃子を持参して宮城県岩沼の仮設住宅の被災者を慰問した(写真提供・李建国さん)

地元紙の『河北新報』もこの大会の様子を写真つきで取り上げた。

現在、李さんが率いるヤンコ踊りのチームは、宮城県にある各仮設住宅を訪ねて、慰問公演を開催することを検討している。

 

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