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東日本大震災から2年 仙台に住む中国人たちは今

王浩さん 「ずっと離れがたく感じていた」

王浩さん
地震にもかかわらず帰国を諦めた留学生もいた。東北大学大学院経済学科に在籍する王浩さんは、2008年10月に仙台に来た。地震が起きる前、彼はアルバイトに行く支度をしていた。「地震後、アルバイト先のコンビニに着いたら、すでに閉店していました。店長は私を見て、早く避難しなさいと言いました。そしてたくさんの食べ物を持たせてくれました」

不安が広がって多くの留学生が帰国した。王浩さんもクラスメートと共に仙台を離れたが、間もなく自分一人で仙台に戻った。「私も帰国しようと思っていました。でも、長い間ここで暮らして、大勢の先生方や友人たちにお世話になったのに、危険になったらすぐに逃げ出すなんてとてもできませんでした。ずっと離れがたく感じていました。それで、ここに残って何かをしようと思いました」

仙台に戻った後、王浩さんはネットでボランティアに応募した。「1回目は4月ごろです。山元町へ行き、倉庫で救援物資の分類をしました。救援物資の中には、ハイアールの家電製品など中国からの物資もたくさんありました。すごく感動しました」

その後、ボランティア活動の募集がある度に、彼は必ず応募している。「当時はボランティアに応募する人が多かったです。応募が遅れると参加できませんでした」

2011年5月ごろに学校が始まり、王浩さんも忙しくなった。でも時間を割いて、ボランティアに参加している。福島県南相馬市で瓦礫の処理をしたことがある。宮城県石巻市の慰問公演にも尽力した。また岩手県と宮城県の境にある被災地では餃子を作るなどの炊き出しにも携わった。断続的ではあったが年間を通じてボランティア活動を続けた。

 

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