福井県立恐竜博物館(勝山市)は11月25日、姉妹提携をむすぶ浙江自然博物館とともに浙江省麗水市で発掘調査の結果、アンキロサウルス科アンキロサウルスの化石を発見した、と発表した。
共同通信は同日、化石は未発見の新種の恐竜の可能性が高い、との恐竜博物館の見解を報じた。頭部と肋骨、大腿骨の化石などで、今後汚れを取り除き、より詳細な調査を行う。
両館は今年3、4月、工業パーク建設予定地で共同発掘調査を行った際、白亜紀後期(約1億-6600万年前)の地層から恐竜3頭の化石を発見した。
アンキロサウルスは草食性恐竜で、体は骨格で形成されたよろいで覆われている。今回発見された化石のしっぽの突起の長さは約40センチ、幅は約45センチで、全長7-8メートルと推測される。
アジア最南での発見となった今回の結果について、福井県立恐竜博物館の東洋一(あずま・よういち)特別館長は、「アンキロサウルス全身の姿の解明と、生息範囲の研究が深まる可能性を秘めている」と示した。同館は28日から、発見された化石の複製品を公開する。
「人民ネット日本語版」より 2013年11月27日
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