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日本映画に上海のファンが感動   
――2014上海・日本映画週間が開幕

 

文・写真=井上俊彦

 

開幕式での記念撮影

 

 

上海国際映画祭に関連し今年も開催

 

日本映画週間開幕式が行われた上海フィルムセンター第1ホールには開場前から長蛇の列が

日本映画週間開幕式は上海フィルムセンター最大のホールが満員の盛況ぶり

 

2014上海・日本映画週間が6月14日から22日まで、第17回上海国際映画祭の正式関連イベントとして行われる。15日には長寧区にある上海フィルムセンターで開幕式が行われた。

 

あいさつの中で、最近チャン・イーモウ監督の新作『帰来』を鑑賞したことに触れるなど映画を通じた交流の重要性を強調した在上海日本国総領事館の小原雅博総領事

 

まず、在上海日本国総領事館の小原雅博総領事が来賓を代表してあいさつに立ち、「今回の日本映画週間では厳選された11本の最新日本映画が上海市内各地の映画館で上映され、上海高島屋では映画のロケ地が紹介されます。本日このように会場いっぱいのお客様をお迎えでき、たいへんうれしく思います。みなさん同様私も映画が大好きで、最近私はチャン・イーモウ監督の『帰来』を見て、たいへん感動しました。映画は私たちに大切なことを語りかけ、考えさせてくれます。また、日中関係を安定的に発展させる上で、両国国民間の相互理解の増進がますます重要になっている今日、社会や文化や価値観を描き出す映画はその一助となるものだと思います。その意味で、上海・日本映画週間の開催は極めて意義深いことであり、日中間の映画交流がさらに進展することを大いに期待します」と述べた。

 

上海電影(集団)公司の王小軍副総裁はあいつの中で中野良子さん出演の『君よ憤怒の河を渉れ』がかつて中国で一世を風靡したことなども紹介した

 

続いて、上海電影(集団)公司の王小軍副総裁が、「日本映画週間は、個性豊かな日本映画作品が上映され上海国際映画祭に新たな輝きをもたらすと同時に、中国の観客の皆様の日本映画に対する重要な窓口であり、近年上海国際映画祭の定番イベントとなっています。今年は11作品が参加され、さまざまな題材とスタイルで日本映画の新風を吹き込んでくれました。あっという間にチケットが売り切れる映画が続出していると聞いています。今回はまたアニメ作品が多数参加しています。日本のアニメ作品はスタイルが独特で、絶えず革新と発展を続けており、今回は監督と声優の方々にもお越しいただいています。近年中国の映画産業は著しく発展しており、優秀な作品も輩出しています。観客がどんどん増え、映画は国民文化消費の重要なカテゴリーになっています。映画週間の開催を通して、中日間の映画交流がさらに深まること、協力の幅が広がること、より豊かで素晴らしい映画を体験していただけることと思います」と、同映画週間の成功を祈念した。

その後、団長で女優の中野良子さん、女優の常盤貴子さん、声優の水田わさびさん、新城毅彦監督、八鍬新之介監督、高橋渉監督、米谷良知監督らが登壇してあいさつし、花束を受け取った。

 

花束を受け取る女優の中野良子さん。彼女の登場には満員の会場から割れんばかりの拍手が

 

開幕式に続いては、カンヌ国際映画祭審査員賞の『そして父になる』がオープニング上映され、ちょうど父の日だったこの日に会場を埋め尽くした観客が作品を鑑賞した。赤ちゃん取り違え事件を題材に家族のあり方を描いた作品は、一人っ子が多く家族の絆の強い上海の人々に極めて興味深い内容だったようで、観客は時に笑い時に泣き、深く感動している様子だった。なお、今回の映画週間では最新人気アニメを含む11作品が上映されたが、多くが発売間もなくチケットが完売する盛況ぶりで、ファンの強い関心を感じさせた。

 

人民中国インターネット版 2014年6月16日

 

 

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