文・写真＝銭海澎　

『わたしの人生』刊行会並びに鳩山由紀夫名誉教授授与式が8月22日、北京外国語大学日本学研究センターで行われた。鳩山由紀夫元首相夫婦や白西紳一郎日中協会理事長、中国国際文化交流センターの顧問・林麗韫氏と丁奎淞秘書長らのゲスト、および日本学研究センターの教師と学生、中日関係や翻訳技法に関心を持つ社会人、合わせて150人余りが参加した。

ゲストのあいさつに耳を傾ける参加者

『わたしの人生』は、鳩山由紀夫氏の義母・橋本秀子氏が82歳の時に、自らの人生経験をまとめたもので、作者の元気あふれる気持ちと魅力的な性格を伝えるだけでなく、さらに中日関係における読者の歴史的な思考を刺激するものだった。

あいさつをする鳩山由紀夫元首相

鳩山由紀夫元首相はあいさつで、「私は、義理の母からいろいろなことを学びました。まず、トラブルが起きた時には、その解決のために相手の気持ちを考えなければいけないと教えられました。現在、日中関係はギクシャクしており、その緊張感を一日も早く解かなければなりません。領土問題でも戦争の歴史認識の問題においても、これらに取り組む際には、相手の立場に立って考えた上で賢明な結論を下せば、日中関係は今後改善されていくと思っています」と語った。

学生たちからの質問に答える林麗韫さん（真ん中）

かつて毛沢東主席と周恩来総理の通訳を務めた林麗韫氏は、「平和を愛する者として、私は中日民間交流を強化し、絶えず友好と相互信頼を促進させ、中日友好の美しい未来を切り開いていくことを希望しています。そして中日両国民がこれまでに世代を超えて育んできた友好の絆を大切にしていきたいと思います」と述べ、参加者の共感を呼んだ。

最後に、鳩山由紀夫氏は北京外国語大学の彭龍学長（写真右）から北京外国語大学名誉教授の授与証明書を渡された。北京外国語大学は外国語教育を特色とする教育機関であり、60の言語を学ぶことができる。同大学はこれまでに駐外国大使40人と参事官1000人余りを輩出しており、「共和国外交の揺りかご」と呼ばれ、優れた評判を得ている。

人民中国インターネット版　2014年8月22日