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日本人会図書室に「子どもDVD文庫」
中国就航40周年迎えた日航支店が寄贈

 

城谷妙子=文・写真

大佐古将彦総務部長(右)から篠田邦彦北京日本人会副会長(左)へ

 

10月28日から長富宮飯店の事務楼にある北京日本人会図書室に日本航空寄贈の「子どもDVD文庫」がオープンする。21日、図書室で贈呈式が行われた。

寄贈されたDVDは日本国内の日航社員への呼びかけで集まったもので、「ニモ」、「ポケットモンスター」などのアニメほか、およそ130本。日航は日本国内で本や衣服の寄贈は行ったことはあるが、国外では初、DVD寄贈も初めてだった。

現在、北京日本人会はさまざまな理由で会員が減少しているため、「図書室の運営状況はとても厳しい」と語る文化委員会の倉重拓委員長は「25年の歴史を持ち、諸先輩が維持、管理して蔵書数を増やしてきたこの図書室を簡単に閉鎖してしまいたくない」と頭を悩ませていた。

倉重氏は図書室を何とか活性化させようと友人知人に図書室の実情を話していたが、これを聞いた日航北京支店長の江利川宗光氏が何か役に立ちたいと協力を申し出た。その結果が「子どもDVD文庫」の開設だった。

その後、江利川氏の思いは大佐古将彦総務部長に引き継がれ、寄贈にこぎ着けた。寄贈セレモニーで大佐古氏は「日本と中国の関係は大切です。その中国に暮らす在留邦人の力になりたいと常日頃考えていました。今回のDVD寄贈を通じ、少しでも役に立てるならば幸いです」とあいさつした。

一方、倉重氏は、「『子どもDVD文庫』をきっかけに日本人会図書室を日本人会会員にもう一度印象付けることから再出発し、日本企業や北京在住の日本人、また日系企業で働く中国人の皆さんにも利用していただけるようにしたい。日中友好のためのプラットホームとしての役割を担いたいと思います」と述べた。

日航は1974年に中国への定期航空路を開設し、今年、就航40周年を迎え、さまざまな形の交流に力を入れている。

 

人民中国インターネット版 2014年10月23日

 

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