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座談会

 

「嫌中憎韓」に加担しない  出版界に自主的な動き

 

 

言論の自由との関連は

 

司会 「ヘイトスピーチ」を批判することと、言論の自由、出版の自由、表現の自由とのかかわりはどう考えていますか。

真鍋 同業者を批判することになるので、非常に難しい問題です。しかし排外主義的なタイトルが書店や電車の中吊り広告で人々の目にさらされることが、社会にどれだけの影響力を与えるかが心配です。

 「嫌中」の書籍はもちろん、日中関係の悪化につながるので心配です。危機感を持っていますが、私は「出版が出版を制する」という考えです。もっと良い本を出し、良識的のある出版社が良心的な読者と手を組み、「右翼的な出版物」に対抗していきたい。言論の自由があるからこそ、発行を禁止するのではなく、真正面からぶつからないといけません。

近藤 しかし北京の王府井の本屋には反日本の本が一冊もないですね。日本の現状を見るに、我々の方がおかしいのではないでしょうか。

岩下 ソウルの教保文庫(書店)にも反日本がありません。ライトノベルは漫画などが主流です。なぜこんなに違うか、日本側だけがなぜこんなに被害感情をもっているのでしょうか。

近藤 中国の勃興は日本にとってプラスであることに気づけば、「嫌中憎韓」本は減るのでないかと思いますが……

嫌韓本・嫌中本が氾濫する現状について、これを憂慮する出版関係者は決して少なくないというのが参加者の一致した意見

 

 

人民中国インターネット版  2014年12月30日

 

 

 

 

 

 

 

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