文=王朝陽 写真=馮進
神奈川県の日中友好団体は6月7日から11日まで北京を訪れた。訪中団のメンバーは同月10日、中国外文局で、チャイナネット、人民中国雑誌社の記者らと歴史認識や国民感情の悪化など中日両国の間に懸念されている課題をめぐって意見交換した。
今回の交流で、団員のひとり高嶋正文(84)氏は国民感情について、「反中」と「嫌中」の違いについて見解を表明した。彼によると、日本人全体のなかで、「嫌中」の方がはるかに多い。このような現象が生じる深層の原因としては、国際政治、経済状況の変化やメディア、出版界の影響などが挙げられる。
加藤志乃婦(73)氏は歴史認識について、若者の歴史認識が乏しいという実情に触れ、厳しく残念に思う考えを述べた。
佐瀬恒(72)氏は現在の集団的自衛権の行使容認に懸念を示した一方、平和を守り改憲に反対する国会議事堂前で毎日行われたデモなどの民間レベルの活動を紹介した。
村田嘉明(70)横浜国大名誉教授は自分が取り組んでいる青年交流の角度から、日中はドイツ、フランスに習い、人的交流を通じて関係の改善を図り、交流を拡大する協定を結び、教員や若手幹部の定期的な交流の枠組作りをすべきだと提案した。
人民中国インターネット版 2015年6月12日
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