文・写真=陳蘊青
10月11日(日)午後、北京の中国人民大学で学生団体「桜花社」が主催する「95歳の日本人おじいちゃんと95後(1995年以降生まれ)中国大学生との対話」交流会が開かれた。海淀区にある同大学の公共教学一棟で行われた交流会には、中国の若者らが親しみを込めて「神爺爺(神おじいちゃん)」と呼ぶ神宮寺敬さん(1920年生まれ、山梨県甲府市在住)と2人の娘さんが出席、北京や天津から参加した約100人の学生と対話を繰り広げた。
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多数の学生が詰めかけた交流会の現場 |
神宮寺さんは、第二次世界大戦の従軍経験と戦争への反省、また長期にわたって両国の友好事業に尽力してきた思いと両国関係への期待を話した。彼は「侵略軍の一員として、被害を与えた国の皆さんに直接お詫びしなければなりません。私は両国の若者に自分の経験を伝えたいのです。戦争は両方にとっても悲しいものです。私は軍隊の経験があってはじめて、両国が戦ってはならないことを学びました。ですから、平和な日中関係を強く望みます。国と国とは仲が悪いことがあっても、人間と人間とはいつまでも手を携えて仲良く付き合っていかなければなりません」と語った。
北京外国語大学日本語科1年生の陳港さんは「書物やテレビを通じて、あの戦争のことはよく知っていますが、戦争の経験者から具体的な情況を聞いたのは初めてで、非常に貴重な経験でした。神おじいちゃんの話から、戦争が両国国民に与えた苦しさを深く感じ取り、今の平和をいっそう大切にしていきたいと思いました」と話している。
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「自撮り棒」を使って神宮寺さんと記念撮影する学生たち |
人民中国インターネット版 2015年10月13日
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