文=岡田紘幸 写真=福岡ももちはま春節祭実行委員会
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外国人による日本語カラオケ大会では、福岡在住の外国人が参加し、会場を大いに盛り上げた |
福岡在住の外国人と地域住民が春節を祝う「福岡ももちはま春節祭」が2月13日と14日の2日間にわたり、福岡市早良区{もも ち はま}百道浜のTNC放送会館で開催された。中国重慶技術経済福岡駐在事務所、テレビ西日本、福岡市日本中国友好協会などで構成される同実行委員会の主催による同祭の開催は今年で3回目。後援は中国駐福岡総領事館、福岡県、西日本新聞社などで、「アジアの食と芸能を通じた国際交流の推進」を基本テーマに、地域住民や企業が有志で集まって開催されている。
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二胡の合奏に聞き入る来場者たち |
春節祭では、中日韓などアジアの伝統楽器の演奏や日本の餅つき、外国人26人による日本語カラオケ大会、中国歌手のステージなどが行われ、各航空会社のブース出展のほか、地元飲食店関係者らの有志による中国料理などが出店された。代表をつとめた福岡市内6店舗の中華料理店を経営する大明物産・朱璽専務は「今後はさらに規模を拡大し、活動を広げていきたい」と語る。
福岡では、2009年から別組織による春節祭イベントが天神地区や博多駅前で盛大に開催されていたが、いずれも継続がかなわなかった。そこで朱氏が発起人となり、仕事などで旧正月に故郷へ帰れない外国人のために、身近なところから地道に輪を広げようと新たに実行委員会を設立、朱氏が中華料理店を構える「百道浜地区」で、地域住民と福岡在住の外国人が楽しめる春節祭イベントを14年から開催したのが始まり。1989年の「アジア・太平洋博覧会」開催地である百道浜を舞台に、交流の輪が徐々に広がった。朱氏は「イベントは楽しく続けることが大事。より多くの人の応援がほしい」と来年の実施を見据えている。
人民中国インターネット版 2016年2月16日
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