文・写真=田潔
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講演会の会場の様子 |
4月2日、日中経済講演会「高速鉄道のレールを支える日系企業」が、NPO法人日中独創メディア、日中の未来を考える会北京支部、在中国日本大使館の主催により、在中国日本大使館で開催された。当日は、書籍『日中関係は本当に最悪なのか 政治対立下の経済発信力』(日本僑報社)の執筆者の1人である蘇州石川製鉄有限公司の塩谷外司董事長(取締役会長)が招かれ、長年にわたり中国と関わってきた経験について語った。1994年設立の同社は、中国高速鉄道向けのレールの留め金具を生産しており、そのシェアは同種の部品において約10%を占めている。
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あいさつする木寺昌人駐中国大使 |
木寺昌人駐中国大使はあいさつで「日中間の貿易額は2700億ドル、2万3000社の日系企業が中国で活躍し、1000万人以上の雇用を創出している。日中の経済関係はそれほどまでに深く、日中双方にとって大変重みのある関係になっている。両国が協力し、交流を深めていくことは、アジアひいては世界の平和と繁栄にとっても非常に不可欠である」と述べた。
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講演する蘇州石川製鉄有限公司の塩谷外司董事長 |
2014年に出版された『日中関係は本当に最悪なのか 政治対立下の経済発信力』は、中国でビジネスに関わる中日の経済人ら33人が共同執筆したもので、中国に根を生やして実績を上げている日系企業の実例を伝えている。同書の中国語版『我来中国做生意(私は中国にビジネスをしに来た)』は今年1月に発行された。
人民中国インターネット版 2016年4月5日 |