写真提供=上海博物館
東京国立博物館には「トーハク」という愛称があるが、上海博物館(シャンハイポーウークヮン)にも「シャンポー」という愛称があり、両館は互いに「トーハク」「シャンポー」と呼び合うほどの長く親しい交流関係である。企画展の相互開催や、研究者同士の交流も盛んで、互いに歴史や文化財などに関する情報交換を行うのはもちろん、東京や上海の美味しいお店を教えあうほどの仲となっている。
その友情が実を結び、今年4月から約1年間にわたって、トーハクの東洋館でシャンポーが所蔵する陶磁器・染織品・青銅器・仏像・家具など、55件もの優品の展示が実現した。それらの作品にはトーハクの所蔵品には見当たらないものも多く、一緒に並べることで東洋館の展示が一層充実することが期待できる。特にシャンポーが誇る中国家具コレクションの展示は、トーハクにとってもまたとない機会と関係者は語る(写真は展示品のひとつ、清朝家具の「紫檀唐花蝙蝠彫椅子」上海博物館蔵)。
シャンポーからやってきたコレクションは、来年の2月26日まで何度か展示替えをしつつお披露目されるが、特に8月30日から約2ヶ月にわたって行われる、トーハク恒例の企画「博物館でアジアの旅」に合わせた重点的な展示は一見の価値あり。トーハクとシャンポーの友情パワーを、展示物を実際に見ることで体感していただきたい。
<展示概要>
会場:東京国立博物館 東洋館(東京都台東区上野公園13-9)
展示期間:2016年8月30日(火)〜10月23日(日)
入館料:一般620円 大学生410円
開館時間:9:30〜17:00(ただし8月31日、10月22日ならびに会期中の金曜日は20時まで、9月中の土日祝は18時まで、10月14、15日は22時まで。入館は閉館の16:30まで)
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館、翌平日に休館) |
人民中国インターネット版 2016年7月20日
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