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白西紳一郎日中協会理事長、劉贇中国駐日本大使館文化部代表、石永菁中国文化センター主任、イメージキャラクター大使の李昀さんがそれぞれあいさつを行った |
「悟空杯」中日漫画コンテスト2016ノミネート作品展の鑑賞交流会が、東京の中国文化センターで9月1日に行われた。中国駐日本大使館の代表をはじめ、中日両国の100名に及ぶアニメーションと出版の関係者、中日友好関係者、コンテストに参加した漫画家の一部が参加し、応募作品を鑑賞しながら交流を深めた。このコンテストは中国外文局主催による初開催で、人民中国雑誌社、中国外文局デジタルメディアセンター、中国国際青年交流センター、上海元聚ネットワーク科学技術有限公司(漫画島)、深セン可米酷(コミクール)科学技術有限公司、暁星プランニング、滋慶学園 滋慶国際交流COMなど多くの実施企業・団体を得て行われている。
白西紳一郎氏にノミネート作品について説明する、「悟空杯」イメージキャラクター大使の李昀さん
中国外文局副総編集長、中国外文局デジタルメディアセンター主任で「悟空杯」中日漫画コンテスト組織委員会委員の陳実氏はあいさつで、「中国外文局と協力企業・団体は、漫画が絆となって中日両国の民間、特に若者の間の交流と相互学習を推し進め、中日両国の漫画家を志す若者に、国を越えた発展の機会を提供することを願っています」と述べた。
コンクールイメージキャラクターデザイナーの李昀さんは、「キャラクターの悟空の頭には金箍(きんこ)がついていませんが、これには束縛と固定概念を打ち破るという意味が込められており、人民中国雑誌社の王衆一総編集長のアイデアによるものです。また、2人の女の子のキャラクターには中日両国の女学生に扮してもらいました。互いに交流し、学び合うという意味が込められています」とキャラクター誕生の秘話を語った。
思い思いのキャラクターを作品展のパネルに描く、コンクール参加者と来場者たち
漫画の出版と電子書籍の制作を行う暁星社社長の田口修吾氏は「漫画は文学であり、芸術です。歴史そのものは長くありませんが、すでに後世に残る作品が多く輩出されています。今は日進月歩で出版と電子書籍を含む閲覧のための技術が進んでいますが、『内容が全て』という基本は決して変わっていません。今日のコンクール参加者は未来の漫画家であり、この『内容』の創造者です。『悟空杯』は若者が成長するためのプラットホームを提供するとともに、日中交流のプラットホームでもあるのです」と開催の意義を語った。また、滋慶国際交流COMの中川由加里代表は「当校からは43人の学生が参加し、27名がノミネートされました。コンクールは学生にとって貴重な実践の機会です」と述べた。その他、白西紳一郎日中協会理事長、小川忠東京和僑会副理事、佐藤和夫東京都防災協会理事長、陳学全東京華僑総会常務理事がそれぞれあいさつを行った。
来場者はお気に入りの作品の前に立ち止まり、じっくりと鑑賞
最後に、コンクールに参加した中日両国の青年漫画家の代表が壇上で色紙に描いた作品を交換し、互いの成功を祝った。日本側代表の大原徹也さんと韓晶淵さんは、西遊記の登場人物をモチーフにして創作した共作を紹介。中国側代表の肖莉而さんは自信を込めて「世界で一番おもしろい漫画を作る!」と、自らの目標を語った。
劉贇中国駐日本大使館文化部代表は、「中日の政治関係が楽観を許さない状況下、両国の一般市民、特に若者同士の交流はさらに重要となっている。来年の中日国交正常化45周年には、さらにこのようなイベントが増えることを期待する」と希望を述べた。
中日両国の作家代表者が、色紙に描いた即興作品を交換した
運営責任者の馬強氏によると、コンテストは今年の年初に始動し、7月の締め切りまでに中国約400作品、日本約200作品の、10ページ以上のストーリー漫画が合計約600作品寄せられた。最年長は74歳、最年少は14歳で、今回は応募作品から中日それぞれ30作品、合計60作品の原稿の一部が展示された。
今回東京で行われたノミネート作品展は8月30日から9月2日まで行われた。展示終了以降、中日両国語の翻訳が付けられたノミネート作品の完全版が中国漫画館のアプリから閲読可能になった。作品を読むには、App Storeかグーグルストアからスマートフォンに中国漫画館のアプリをダウンロードすれば良い。ノミネート作品は今後中日両国のアニメーション、映像、文化関係の専門家による審査を経て、10月下旬には最終審査の結果が発表される予定となっている。
人民中国インターネット版 2016年9月21日
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