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早稲田大学中国校友会が設立

文・写真=王衆一

3月19日北京にて「早稲田大学中国校友会」が設立された。全国人民代表大会外事委員会の曹衛洲副主任委員や、北京大学元学長の陳佳洱氏、許智宏氏などが式典に出席し、中日両国の関係者各位と共に校友会の設立を祝った。孫平化氏の娘である孫暁燕氏は、初代校友会長として校友会の設立を宣言し、校友会旗を披露した。

 校友会旗を披露する孫平化氏の娘の孫暁燕氏

早稲田大学は1882年に創立し、1899年に第一期の中国人留学生を受け入れ、その後1910年までに、約2000人の中国人留学生を受け入れてきた。この中には李大釗、陳独秀、宋教仁、廖仲愷、澎湃、林長民、唐宝鍔、陳溥賢、李士偉など、各界の傑出した人材も含まれている。現在、同大学は中国の49の大学との間で協定を結んでおり、教育協力プロジェクトを通じて、相互に研究者や留学生を派遣している。日本の大学の中でも、中国人留学生が最も多い学校で、現在約2500人を超える中国人留学生が学んでいる。統計によれば、1979年から2017年までの間に、同大学は合わせて1万人近くの中国人留学生を受け入れている。

曹衛洲副主任委員は次のようにあいさつを述べた。早稲田大学は中国民主革命の先駆者である孫文や彼の戦友の宋教仁、廖仲愷と密接な関係がある。彼らは当時日本に留学した中国の学生を中心として中国同盟会を組織して、辛亥革命を発動、指導し、中国を数千年統治してきた君主専制制度を覆し、中国に進歩への扉を開き、中国振興の希望の歴史を書き記したことを覚えていただきたい。また、陳独秀、李大釗など、早稲田に留学経験がある先進的知識分子は、毛沢東らの革命青年と道を同じくして中国共産党を設立し、最終的に中国共産党が中華人民共和国を成立させた歴史をもつことを記憶していただきたい。中日国交正常化45周年にあたり、曹氏は早稲田大学中国校友会が北京に設立されるという特別かつ重要な意義を高く評価し、早稲田大学が引き続き開かれた大学として、一日も早く中日往来の資料公開を進め、当時の重要な歴史研究に利益をもたらすと同時に、同校友会が中日両国の友好的な民間交流に新たな貢献をすることを願うと述べた。

 あいさつを述べる全人代外事委員会の曹衛洲副主任委員

早稲田大学の鎌田薫総長は、次のように述べた。日中関係にとって重要な意義のある時に、早稲田大学中国校友会が設立され、早稲田大学と中国の交流の新しい1ページが開かれた。これを契機として、早稲田大学は中国との交流を深め、両国関係の発展のために優秀な人材を引き続き育成していく。

駐中国日本大使館の山本恭司公使はあいさつで、「早稲田大学の135年の歴史の中で、日本の発展のために大きな貢献をなし、日中両国の優秀な人材を大量に育ててきた。現在、日本にいる中国人留学生は約9万人と、日本の留学生総数の40%を占めている。両国が交流を強化し、次世代にさらに深い日中友好関係を伝えてくれることを願う」と語った。

許智宏氏は早稲田大学名誉博士として熱意あふれる発言を述べた。同氏は歴代の早稲田大学校長と自らの情誼を回顧し、校友会の設立に切実な期待を寄せた。また中日関係が各種の困難や問題に直面しても前途には光があると表明し、両国の未来は若い世代の手の中にあり、若い人々が交流を強化して両国関係を健全な発展に推し進めると信じると言う。

当日の祝賀会では、中日両国の多数の校友会会員が一堂に集まって、温かな交流を行い、随所で歓声が起こった。また、会場では設立大会の開催と同時に、同大学が初期に受け入れた中国人留学生たちの歴史的な展示が行われた。

 会場

 

人民中国インターネット版 2017年3月24日

 

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