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写真で振り返る歴史の瞬間 中日国交正常化45周年記念写真展が福岡で開催

 

文・写真=王朝陽 

5月23日から28日の6日間にかけ、日中国交正常化45周年記念写真展が九州国立博物館で開催され、『人民中国』と『読売新聞』『朝日新聞』『毎日新聞』『日本経済新聞』『産経新聞』『西日本新聞』の6社が提供する、中日関係の歴史をおさめた貴重な写真数十点が展示された。多くの来場者が写真の前で足を止め、往時の重要な歴史の一場面を振り返っていたのはもちろん、メモを取る人や、不自由な身体を家族に支えられながら来場する人も見られ、当地での関心の深さを物語っていた。

写真を見ながらメモを取った来場者
家族に支えられながら来場する参観者

本展は中華人民共和国駐福岡総領事館と九州国立博物館の主催、中国国家観光局大阪駐在事務所、人民中国雑誌社、九州国立博物館振興財団の共催による。23日の開幕式には何振良・中国駐福岡総領事、劉海生・中国国家観光局大阪駐在事務所首席代表、伊藤嘉章・九州国立博物館副館長、武濤研二郎・福岡県国際局長、阿部弘樹・福岡県日中友好議員連盟副会長、廣崎靖邦・九州国立博物館振興財団専務理事などの来賓が参加し、テープカットを行った。福岡県日中友好協会、九州日中平和友好会、日中友好協会福岡県連合会、創価学会、福岡貿易会、九州中資企業協会などの関係団体の責任者50人あまりも開幕式に出席した。

何振良総領事は開幕式のあいさつで「45年前、中日両国の指導者は中日関係の将来を見通した上で、素晴らしい政治の知恵を生かし、様々な困難を乗り越えて国交正常化を実現した。その後、中日関係が様々なチャレンジを経てこんにちの発展を得たことは、決して容易なことではない。中日関係は両国の有識者による多大な努力のもとで成果を成し遂げ、両国の人々と国のために様々な利益をもたらしたのみならず、アジアや世界の平和にも大きな役割を果たしてきた。両国の間には不幸な歴史があったものの、『和すれば共に栄え、争えば共に傷つく』関係だということは歴史がすでに証明している。私たちがこの写真展を開催することは『歴史を鑑とし、未来に向かう』ためであって、歴史を振り返り、経験を総括して教訓とすることで、両国関係の未来を一層切り開くものである。この展示から日本の方々が中国に対する理解を深め、または中日関係の歴史と中日友好に対する理念を知り、中日友好の輪を広めてくれることに期待する」と述べた。

伊藤嘉章副館長は「日中国交正常化が実現してから45年の間に、両国関係は紆余曲折を経てきたが、友好と信頼関係は絶えず深化している。両国は文化など各領域での交流と協力を密接に行っており、経済の相互依存もますます深まっており、世界平和の維持と世界経済の発展の推進のために不可欠で重要な力となっている。今回の写真展は国交正常化45周年という節目の年に『過去をしのび、現在を考え、未来を拓く』という思いを込めて開催した。本展がそれを学び、感じ取ってもらう機会になればと願う」と語った。

会場には50の中国の世界遺産を美しい写真で紹介するコーナーも特設され、来場者たちはその美しい風景に見入っていた。

 
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