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【黄さんの一言】 子どもたちと一緒にいると未来への希望が沸いてきます
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長い間ハルビンで仕事をしていたため、東北なまりが少しある。性格も、東北人のようにさっぱりとしていて大らかだ。
1990年、癌を患った。「もし癌にかからなければ、定年までずっとハルビンの幼稚園で先生をしていたことでしょう」
泣く泣く好きな仕事を辞め、故郷へ戻って休養することになった。そして前向きに治療に励み、体を鍛えた。そのうえ、夫や娘と一緒に地元テレビ局の家族で参加するかくし芸番組に出演。みごと総合賞に輝いた。
娘が大学を卒業し、北京で仕事を探すことになったとき、心配で一緒に上京。自分も、以前のキャリアをいかして、小学校入学前の子どもたちが学ぶ「就学前クラス」を開設し、そこで教えるようになった。
中国と欧米の幼児教育を融合させたいという自分の理想を実現した。そして、子どもたちからは未来のパワーをもらっている。 (楊振生=写真・文) |