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長安街の交通警察官 陳嵬

天安門前で車の流れをスムーズに


【陳さんの一言】
首都の交通警察の一員として長安街のスムーズな通行を保障したい。

 力強い話し方で、一見、厳しそうな印象を与えるが、それは交通警察という職業の性だという。特に、北京のメーンストリートである長安街を守っているとなるとなおさらだ。休日には、国内外からたくさんの観光客がやって来るため、彼らの記念写真に一緒に収まることもしばしば。自分の仕事に誇りを持つ一方、その責任の重さを改めて感じる。

 

 交通量の多い長安街で、「停止」「直進」などの手信号を1時間に300回以上繰り返す。午前と午後、それぞれ3時間ずつの勤務なので、1日合わせて2000回ほど手信号を出していることになる。

 

 厳しい仕事を続けるには、トレーニングが欠かせない。走りこみや腕立て伏せ、腹筋運動を毎日地道に続けている。

 

 ウィークデーは宿舎に泊まるため、家族と会えるのは週末のみ。妻と娘にはいつもすまないと思っている。目下の夢は、家族を連れて旅行をすること。 (楊振生=写真・文)


   
[AM4:50]
天安門広場に国旗を掲揚する準備のため、道路に設けられている分離柵を撤去する。

  [AM5:30]
天安門前の金水橋の傍に立ち、国旗掲揚式を見守る。


 
   
[PM9:50]
外国の要人が乗る車列がスムーズに通行できるよう、車の流れを指揮する。

  [PM14:00]
炎天下の中でも、少しも乱れることなく、堅実に任務を遂行する。


 
   
[PM20:50]
管轄区内の一部の車両に対して、安全検査を行う。

  [PM23:00]
宿舎でトレーニング。腕立て100回と腹筋100回をそれぞれ1分以内に行う。24時、就寝。


 
【職場拝見!】


長安街には、天安門を中心に東西に1カ所ずつ交通整理台がある。陳さんはその1つに立つ。整理台付近の地表温度は、もっとも暑いときは60度ぐらいになるという。


お仕事道具
チェック!
 
  人民警察証と運転免許証。勤務中は必ず携帯しなければならない

 
 

ボイスレコーダーと交通違反を記録する専用端末。ボイスレコーダーは交通違反を犯した運転手に処罰を与えるときの証言を録音するために利用

 
 
胃腸薬、暑気あたり薬、日やけ止めクリーム。胃腸薬と暑気あたり薬は交通警察の必携品。日やけ止めクリームは妻が持たせてくれた

 
 
交通警察官の装備。交通整理棒、トランシーバー、ヘルメット、反射ベスト
 
 
【プロフィール】1973年生まれ、北京市出身。94年、北京市人民警察学校道路交通管理科を卒業後、東城区交通警察支隊に所属。現在は長安街の交通整理を行う。真面目な仕事態度から、これまでに何度も表彰されている。家族は妻と1歳の娘。

 

人民中国インターネット版

 

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